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標準ズーム35~70mmF3.5

Ai化された後、割合早い時期(1977年12月)に出た2倍の標準ズームです。
このレンズ、先輩の43~86mmF3.5が44000円だったのに対し、こちらは倍以上の95000円もしました。
高価格ではありましたが、それまでのズームによく見られた、広角側のタル型の歪曲もほとんど目立たずとても良く補正されていました。また、今となってはそれほどコンパクトとは言えませんが、当時としては、常用レンズを想定してかなりコンパクトに仕上げたようです。直進ズームにすると大きく重くなってしまうのであえて2リング式としたといった説明もありました。
3570f35a
しかし、最大の欠点は、この頃のズーム全般に言えることですが、最短撮影距離が短く出来ず、広角側でもあまり寄れなかった事です。(最短1メートル)
Ai-S化の際、これらを見直し、新設計として下のモデルとなりました。(1981年12月発売)
3570f35sa
光学系も変わり、前玉も若干小さくなり、アタッチメントサイズも72mmから62mmへ、最短も0.7メートルへとなり、さらには70mm側のみですが、0.35メートルまで寄れるマクロモードが付いて1/4倍までの撮影が可能となりました。重さもAi版が540グラムに対し520グラムと20グラムの軽量化もされました。こちらの価格は96000円でした。
このレンズの発売少し前、1981年10月にはF値固定の直進ズームでほぼ似たようなスペック(36mm~72mmの2倍開放F3.5固定)のシリーズEが出ましたが、こちらも先の43~86mmの位置づけのように45000円と安価でした。ただし、こちらはあまり寄れず、最短距離は1.2メートルとなっていましたが、高性能版と安価お手軽版の2本立てとして選択肢を持たせていたように思います。


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コメント

35-70mmF3.5は実父が所有しております。カッチリした鏡筒、満足の行く画質で単焦点並の緻密な画質と、当時としては素晴らしいレンズであったと思います。今のハイコントラストのレンズよりしっとり感があるような気がします。 絞りリングも太かったためか、絞りローレットの一部が加工されずのっぺりした部分があったり、従来方式の連動爪部分取付部が凹んでいたりしていたのも妙に印象的でした。

投稿: ふみとパパ | 2008年5月29日 (木) 16時39分

1980年代はじめ頃はまだまだズームレンズは高価でしたし、まして、広角域を含んだ物は大きく、歪曲も目立つものが多くて私自信は全く魅力を感じていませんでした。
そんな中で買っても良いかな?と思わせられたズームの1つに1977年に出たAiの35~70mmF3.5ズームでした。
しかし、結局その当時には暗室を作ったり、短焦点レンズやF2関連の機材を充実させ、優先順位の低さから買うことができず、安価になった中古を数年後に買うことになりました。30年前の当時の95000円は、今のF2.8通しの標準ズームを購入するに匹敵する金銭感覚というか貨幣価値だったように思っています。

投稿: MARU0 | 2008年5月29日 (木) 21時04分

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