瞬間絞込み測光の欠点
今回は「Ai-Sレンズでプログラム制御露出可能カメラ」の補追です。
瞬間絞込み測光は、ニッコールオートレンズから続いたAiレンズまでのカメラ側から精度良く制御が難しい絞込み機構を利用しても使えるように採用されたものでした。
その動作は、レリーズされると絞り込みが始まり、設定された被写体光の測光値まで絞り込まれると絞込みレバーを制御ストップします。
その間はミラーアップができず、これがタイムラグを大きくする要因で欠点の1つといえます。
また、ミラーアップ後、絞り込まれたところを元に再度適正値にシャッター速度を制御しますので、この時ファインダーから目が離れていた場合など、こちらからの逆入光の影響を多少なりとも受けてしまいます、これも欠点の1つと言ってよいかと思います。
Ai-Sではこの絞込み時の精度が格段に高くなり、ファインダー内表示の数値と実際の露光時の値での誤差が小さくなり、より信頼性の高いものとなっています。
この瞬間絞込み測光は以前記しましたように、F-501までで終わり、F4には組み込まれませんでしたが、それはタイムラグの大きさのほか、AFレンズ側や測光光路の見直しなど技術面の進歩により絞込み後の再測光をしなくても開放測光で充分な絞込み制御が可能になったのも大きな要因だったようです。
しかし、その為に、F-501以降ではAi-S以前のレンズでPモードが使えなくなってしまいました。
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コメント
こないだデジ1をかったら、絞り込み測光でした。電子ビューファインダーは絞り込んでも増幅がかかるから暗くならないんです。で、夜景も明るいけどノイズざらざら。
深度がわかっていいですよ。絞りによる焦点移動も無いし。温故知新ですね。
投稿: gkrsnama | 2015年11月30日 (月) 17時36分