ニコンF2新発売広告
「未来を見つめる《ニコンの眼》がいま輝く」ニコンF2新発売広告のコピーです。
「写真工業1971年10月号より」
レイアウトは多少違いますが、カタログにも使われている6面図(イラスト)です、この頃配布されていたF2初版カタログには、巻き上げレバーのプラスチックの指あて形状がノッペリとした試作品のものが使われてましたので、こちらが発売時の正しい姿をあらわした最初のものだったように思います。
因みにこの広告が出た時点では、資料によると完成検査を通って出荷されたF2は国内分でおよそ1000台、輸出分もほぼ同数しか用意されてなかったようです。
当時、カタログも発表後すぐには手に入らなかったのですが、本体は予約を入れてもなかなか手に入らなかった事が伺えます。しかし、生産が本格化し、年内には1万台ほど出荷されたようで、その後の混乱はなかったようです。
特に重要ではない事なのですが、背面図が裏ブタが開いた状態なので、ニコンF2の実物を見たこと無い方がこの広告だけを見ても背面からの姿は想像しにくいんですよね。
当然、背面にフィルム箱の蓋などを入れるメモホルダーが付いているなんて全く分かりません。
とは言っても、この広告、私はとても好きなものの1つです。ついでと言っては何ですが、広告が掲載された「写真工業1971年10月号」の表紙の写真もニコンF2なのですが、こちらもとても気に入ってまして一時パソコンの壁紙に使ってました。
「写真工業1971年10月号表紙より」
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コメント
ふたたび書かせていただきます。下の写真工業の表紙につかわれた写真についてですが、日本カメラなどでも新発売のときの広告でこの写真と同様のものが使われたみたいです。日本カメラのものは雲がなく、全体的に緑っぽい感じの背景で写真工業と同様な配置で透明な球体とF2が載っていました。この写真の横には説明書きの部分がありまして一番上に「ニコンの技術の未来性がここに結晶」とあります。その下はカタログに使われたのと似た図と文章によって特徴が説明されていました。個人的に写真工業のものも日本カメラのものも結構すきです。
投稿: igay | 2009年3月 7日 (土) 23時25分