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ニコンF時代のガゼットケース

ニコンは古くからカメラとレンズ、アクセサリーを1つに纏めて収納できるガゼットケースを出してました。
ニコンFの時代にはシステムの多様性が増した為でしょうか多種類のケースが発売され、時期とともに変更されていきましたのでそれらをいくつか紹介します。
当初のケースはアクセサリーの収納位置なども決まっておりましたが、後のモデルになるほど汎用性が高くなっていきました。
角型ケースFB-1Z:ニコンF(メーター付きも可)又はフォトミック系ファインダー付きニコンFに105mmF2.5 程度までの鏡胴長さのレンズを着けたまま1台のみ収納可能、他にBC-5フラッシュガン、フィルター3枚、広角用フード、ガンカプラー、フィルムマガジン2本が収納可能、交換レンズは収納できない、大きさ12×18×15(縦・横・高さ センチ)
これより前43~86mmズームが出る前にはFB-1があり、こちらは標準レンズ程度の長さのレンズ付きのニコンFが1台収納可能で、FB-1Zよりサイズも少し小ぶりでした。型番最後のZはズームを意味しているのかもしれません。

ガゼットケースFB-3:ニコンF(メーター付きも可)又はフォトミック系ファインダー付きニコンFどちらか1台(135mm程度までの長さのレンズ付きも可)、全長9センチ程度までの交換レンズ2本と135mm程度までの長さの望遠レンズ1本が収納可能、フィルター6枚、ニコンメーター、ウェストレベル又はアイレベル又はフォトミック系ファインダーのうち1つを収納可、ブースター(ケース付き) 大きさ16×27×20
*このケースとほぼ同じ大きさでレンジファインダーカメラとレンズ数本、ファインダーやフィルターを収められるようになっているNB3型というガゼットケースも有りました。


モータードライブ用ガゼットケースFB-4:ニコンF(メーター付きも可)又はフォトミック系ファインダー付きニコンFどちらか1台(標準系程度の大きさのレンズ付きも可)をF-36付きで収納、135mm程度までの長さのレンズ1本、フィルター6枚、ウェストレベル又はアイレベルファインダー、電池テスター、F-36本体又はF裏ブタ、電池ケースと雑品 大きさ13×30×20

バヨネット型ガゼットケースFB-5:ニコンF(メーター付きも可)又はフォトミック系ファインダー付きニコンFどちらか1台(300mm程度までの長さのレンズ付きも可)、300mmF4.5までの交換レンズ3本、フィルター4枚、雑品(前面ポケット) 大きさ22×31×23

(組み合わせ)フォームラバーケース:ニコンF(メーター付きも可)又はフォトミック系ファインダー付きニコンFどちらか1台(標準系程度の大きさのレンズ付きも可)、FB-3と同様の交換レンズ3本が収納可、BC-5フラッシュガン、フィルター6枚、広角用フード、ニコンメーター、E2リング 大きさ22×31×13

上記ケースは下の写真参照してください。
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ガゼットケースFB-6:ニコンF(メーター付きも可)又はフォトミック系ファインダー付きニコンFに広角から標準レンズまでを着けた2台を収納可、他に200mm程度までのレンズ1本、フィルター6枚、前面ポケットと内部ポケットに各種アクセサリー収納可
FB-7は直結バッテリーケース付きモータードライブ付きニコンFが入れられる物、バヨネット付きのFB-8はFB-5の後継モデルですが、こちらは合成皮革(クラリーノ)で現在は加水分解してボロボロの物が多いと思われます、FB-9は収納付属品の融通性を持たせた可動式の仕切りになっているFB-3の後継モデルと言えるかと思います。
また、フォームラバーケースも2型になり、レイアウトが変り300mm程度までの望遠レンズも収納可能になりました。フォームラバーケースの緩衝材も年月を経てボロボロになってしまい、こちらも現在使える物は少なくなっていると思います。
FB-10はF又はF2のモータードライブ付きで収納可能、FB-11は可動式の仕切りを持つ大き目のガゼットバッグです。この辺はF2の時代のものとなります。

バッグ類は結構場所をとりますので私はほとんど集めてはおりませんが、FB-1はコンパクトでNikonFの型押しがポイントになり好みの1つです。

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