ニコンF2のフォトミック系ファインダーの情報をまとめてみました。
現時点で87台の情報が集まりました、皆さんのご協力感謝いたします。
DP-1付きF2の製造数は40万2000台余りあります。
他に単体での発売数も何パーセントか在りますので実数はそれより多くあります。
DP-1の番号は先日記しましたように20万台~60万台まで見られます。
DP-1の番号で初期は20万台から始まったようです。
20万台のDP-1は710万台から737万台のF2で見られました。製造時期で言いますと、昭和46年7月から49年4月までに該当します。*1初期型から*2中期型にあたり、期間が永く、過度期なのかその中間のバリエーションも見られました。
40万台のDP-1は714万台から736万台のF2でみられました、他に752万台の物に46万台のDP-1が付いた物もありましたが、こちらのDP-1はマイナスネジでしたので時代が違うようで付け替えと判断しました。こちらの製造時期は昭和47年6月から49年4月までに該当します。タイプは*1初期型から*2中期型が見られます。
50万台のDP-1は740万台から761万台のF2で見られました。製造時期は昭和49年5月から50年8月までに該当します。*2中期型から*3後期型にあたると思います。
30万台のDP-1は757万台から764万台のF2で見られました。製造時期は昭和50年7月から51年6月までに該当します。この頃は*3後期型となっています。
60万台のDP-1は759万台から783万台のF2で見られました。製造時期は昭和51年9月から52年9月までに該当します。こちらも*3後期型です。
因みにDP-1付きF2の最終製造時期が52年4月から9月でブラック773~776万台、クローム786~787万台でこの間に合わせて1000台余りが出荷されています。
Ai仕様のDP-11の販売開始後、半年ほどは出荷が続いていたようです。
DP-2は50万台の番号のみ確認、735万台から800万台のF2でみられました。DP-2付きF2の最終出荷はDP-1付きと同時期でしたので、800万台ボディの物は付け替えと考えています。
DP-2付きの製造台数は72800台余りです、単体DP-2の販売分と合わせても10万台に満たなかったのではないかと推察しています。
DP-3は70万台のみ確認しています。本体番号は763万台から787、792万台、で見られました。DP-3付きF2の出荷台数は少なく21400台余りですので、こちらも70万台のDP-3以外は見られませんでした。最終出荷時期は昭和52年12月頃ですので792万台のSBはファインダーの付け替えと考えています。
DP-11は本体付き出荷台数が153000台余りで、番号は10万台と30万台が見られ、クロームの789万台で12万台のDP-11、クローム804万台で12万台のDP-11、ブラック791万台で34万台DP-11、ブラックの775万台のDP-11で32万台と、番号が箱などで確認できている物に関しては、白黒でDP-11の番号が分けられている印象ですが、サンプル数が少なく、偶然そのような物が集まったに過ぎないのかもしれません。10万台と30万台の時期はほぼ被っているようですが、サンプル数が10台に満たなかったので特定は出来てません。
DP-12は80万台のみ確認できてます、こちらも本体との組み合わせでの出荷数は83100台余りで単体物と合わせても10万台には行かなかったと思われます。
こちらは販売期間の短さの割りに多かった印象で最大番号は893***を確認していますので、もしかしたら80万台以外の番号帯もあるかもしれません。
ファインダーの付け替えが多いのか、本体番号は715万台から804万台まで見られました。
各ファインダーのバリエーションですが、DP-3以降の物は違いを見つけられませんでしたが、内部的な部品の変更はあるかも知れません。
DP-2は50万台の初期に抑えバネの留めネジ部、裾ゴム留めネジともマイナスネジの物がありました、54万台では抑えバネのみマイナス、59万台では全てプラスネジでした。
とりあえずDP-1を便宜上分けますと、、、
*1初期型は擬革がFと同様の物でネジ類はマイナスが使われ、着脱レバーは押し下げるのみのワンアクション、対象型のメーター、接眼部カバーは角ばった物で擬革は上下に巻き込んでいる物。
*2中期型は擬革はF2の物、見える部分のネジはほぼプラスネジ、着脱レバーは軸方向に押し込んで下げるツーアクション、対象型メーター、接眼部カバーはラウンドが付いて角のアールも大きめの四角形のDP-11やDP-12などと同形状の物。
*3後期型は中期型に非対称右下に指針退避場所のあるアンプル型メーター、ダイヤルカップリング部に赤か緑の点状の刻印、見える部分のネジ類は全てプラス。
、、、としましたが、それらの中間的な物もみられます。
DP-1は最初期から最終までに期間も永く、台数も多いので、細かく変更が見られますが、番号帯が被っている事、修理の際の部品の入れ替えが有る事、本体との確かな組み合わせ確認数が少ない事などで特定できずにいるどころか、サンプル数が増えるに付き混乱の度が増してしまいました。
現時点でいえるのは、30万台のDP-1に関して緑の点が付いた物のみ確認できている事くらいです。
50万台は赤点付き、なし、対象型メーター、非対称型メーター、いろいろで中期から後期への端境期に感じました。引き続き調査は続けますので、その他は今後の宿題とさせてください。
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