ニコンF2のライバル キヤノン F-1
今回はニコンF2より半年ほど前に発売されたキヤノンF-1について少し記します。
発売は1971年3月、画像は初期のカタログの表紙と仕様表、挟み込まれていた価格表、後期オリーブドラブのカタログの表紙です。
F-1はボディ内測光の為、FやF2のように別にファインダー内に測光機能を設けなくても良いぶんファインダー廻りがシンプルで、デザインは精悍で私は好みでした。
視野率は、先日のミノルタX1(98%)やこのキヤノンF-1(97%)では、ニコンのF以後続いている100%に届いていないのです。
またF-1は、サーボEEファインダーでAE撮影が可能で、この発表の後、ニコンF2開発陣は急遽DP-2とEEコントロールアタッチメントの開発を早めたと聞いています。
しかし、発表時には間に合わず、カタログにはモックアップを載せましたので、その後、実際の発売の物とは随分違うイメージの仕上がりとなってしまいました。
このエンジ色のカタログは後のNewF-1の時にも採用されました。
1978年3月に発売されたOD(オリーブ ドラブ)F-1です。
1970年代を代表する高級システム一眼レフ3機種の初期カタログを並べてみました。これらは厚紙を使ったり、型押しを使うなど高級カメラにふさわしいカタログとなっていました。
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コメント
キヤノンF-1用のサーボEEファインダーは、AE撮影を30分の1以上に限定しています。もし低速シャッターで使用すると、ミラーが上がってファインダーが暗くなると、絞りがどんどん開くという、大変お茶目な芸を見せてくれます。ニコンF2用のEEコントロールアタッチメントは、シンクロ接点に繋がっているので、ミラーが上がった瞬間に一瞬動くだけて、シャッターが開いている間はじっとしています。残念ながら?面白さでは負けていますね。(笑)
投稿: スポック | 2008年2月17日 (日) 02時17分
DS-1は後発なだけあって、その辺の欠点は充分考慮してありますね。
DS-1やDS-2とDP-3だと反応が速い?のですが、DP-2だと受光素子の違いからか若干鈍い(迷う?)感じを受けます。
サーボEEファインダーですが、エプロン側面の長穴にレバーを差し込んで絞り制御用のレバーを動かす仕組みだった筈です、この方式の方がDS-1より機械的な可動量が少ないので速度的には有利な気がしていたのですが、ツメが甘いというか、暗転中の制御をキャンセルする機構を組み込まなかったのは、キヤノンらしくなかったですね。
キヤノンF-1は、このサーボEEのためだけに、全部のボデーに、側面の開閉式の蓋を取り付けていたのに、実際はこのファインダーが沢山売れたとは聞いておりません、この辺のコストの掛けかたもちょっとキヤノンらしくない印象です。
投稿: MARU0 | 2008年2月17日 (日) 08時04分