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AFニッコール80mmF4.5改良版(AE)

1971年シカゴのフォトエキスポで発表されたオートフォーカス試作レンズは以前紹介しました。
このレンズ、1972年のフォトキナにも登場しましたが、この時は更に改良が進み、自動絞り制御装置が組み込まれました。
測光はCdSを使いTTL式でサーボモーターが絞り羽根を調節して適正値を得られるようになっていたそうです。
EEコントロールユニットの技術が取り入れられているのかもしれませんね。
ただ、シャッター速度との連動に関して説明が無い事からの想像ですが、連動無しの為手動でレンズ本体にシャッター速度を設定するダイヤルのような物が設けられていたのではないかと思います。(生憎、画像の資料は持ってません、裏づけとしては、仕様のASA感度セット、シャッター速度セットなど「セット」が使われています)
また、写真工業に掲載されていた仕様を見てみますと、以前は単2電池6本でしたが、今回は単3電池6本になっています、しかし、サイズや重さは変わっていませんので、もしかしたら誤植かもしれませんが、TTL
プラス絞り制御系の重量増分と電池サイズとの相殺で偶然同じ程度の重さになったのかもしれません。

AFは無限遠基点で最大2秒かかるそうですが、2秒程度なら手動で焦点調節をしてもあまり変らないくらいですね、尤も、このレンズは無人での自動撮影などを目的として開発が進められたようですので、意義は充分あったのでしょう。

仕様
<焦点距離>80mm
<最大口径比>1:4.5
<レンズ構成>9群15枚
<画角>30度10分
<自動焦点範囲>1m~∞(手動も可能)
<測距ポイント>24mm×36mmの中央約3mmφに位置する被写体
<絞り>F4.5~32、自動絞りAEまたはコンスタントAE、手動も可能
<ASA感度セット>25~6400
<シャッター速度セット>2~1/2000秒
<フィルター径>82mmφP=0.75mm
<電源>単3電池6本
<大きさ・重さ>285×90×145mm、2.7Kg(電池含む)

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