最高毎秒50万コマの超高速度カメラ
古いニコンの製品カタログの一隅に大抵掲載されているので一度はご覧になった事があるかと思います。
植村式超高速度カメラUHF-500型の画像です。
75年史によりますと、このカメラは昭和40年9月に東京大学工学部植村恒義助教授(当時)の考案により「ニコン・植村式超高速度カメラUHF-500型」として発表されました。
爆発、破壊、放電などの超高速度現象の変化を記録・解析する為のもので、4面体回転反射鏡を小型タービンで毎分19万回転させ、その円周上にある長さ1mのフィルムを巻き付けた回転ドラムを回転させ、世界一の(当時)最高速度毎秒50万コマの撮影が出来る仕組みになっていました。
超高速度現象との同期は、タービンが所定の撮影速度に達するとパルス信号を発することにより行い、連続撮影コマ数は600コマまで撮れた、となっています。
また、この開発により昭和43年4月に植村氏及び日本光学設計者は科学技術庁長官賞を受賞したそうです。
連続で600コマ撮影といってもほんの一瞬、僅か数百分の一秒のことなんですが、一瞬の出来事を記録するにはそれでも充分長い時間なんでしょうね。
因みに同方式では今では秒1000万コマ、他の方式ではもっと速い物もあるそうです。
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