丸Cレンズ
ニコンFマウントのレンズで「C」の文字が入ったレンズ銘の物は皆さんご存知のようにフレアやゴーストを軽減する目的で多層膜コートされたレンズです。
この表示が始まったのは72年夏(7月頃)からで50mmF1.4が最初です、しかし、その表示は無かったのですが既に35mmF1.4や28mmF2は多層膜コートで新発売されてました。
さて、これとは別にずっと以前からRF用のニッコールレンズ等にも「C」表示は使われてました。
こちらのCは多層膜ではなくコーテッドレンズ(単層膜)を表わしてました。
しかし、写真レンズの表面に反射防止膜を蒸着するのは常識になり、いつしかこのC表示はされなくなりました。
ニコンS系ニッコール関してこのC表示が付けられなくて発売されたのはニッコールT 10.5cmF4が最初だと思います。10.5cmF4の新発売の時期は昭和35年です、また、これより少し前、昭和34年発売のニコンS4に着けられていた標準レンズ5cmF2にもC表示が無い物が付けられていたそうですのでFマウントのニッコールレンズに合わせてC表示を付けなくなったのだと推察してます。
冒頭に記しましたようにこれが多層膜コートの表示として数年後に復活した訳です。現在では逆光に強いと評判の「ニコンスーパーインテグレーテッドコーティング」に発展し、更に一部レンズには「ナノクリスタルコート」とニコンが呼ぶ可視光域全域で従来以上の反射防止効果の有る技術が採用されているとの事です。
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