ニッコールオート55mmF1.2(C)
一般用Fマウントニッコールレンズの中では最も明るいもので、カタログの説明によるとレンズ構成は同じでバックフォーカスを稼ぐために焦点距離を55mmにしたとあります。
画像はカタログとそれを元に50mmF1.4との比較をするために合成したものを載せました。
特にF1.2クラスの高速レンズですとこの時代のものでは結構後ボケが渦をまいたようなものが多い印象を持ってますが、このレンズはボケも割合すなおでカタログの説明どおり室内から夜景までソコソコ使い易いレンズでお気に入りの1つです。
しかし、最短距離が60センチとこの時代では普通でしたが、今ではすこし物足りないものとなっているのが残念です。
因みに所謂マルC付きでマルチコート化し発売されたのは昭和47年10月でシリアル番号は25万台からとなり、昭和50年6月に発売されたニューニッコールにバトンタッチされ金属距離環の少しゴツイ印象のレンズからゴムリングの近代的?なものになりました。
オート55mmF1.2のおおよその製造期間ですが初期の97万台からの物は昭和40年暮頃から、その後の18万台からの物は昭和42年から47年、マルCの物は25万台からで47年から50年初めか49年終わり頃まで、昭和50年からニューニッコールの35万台の物へとなりました。
製造期間が短めの97か98番台の初期のものでも1万数千本はありますのでたまに見かけますし、流通価格も他の番号と同じですのでこちらを好んで集めている方も居られます。
しかし、私のお勧めはマルチコート化されたマルCのオートニッコールでニコンFにもF2にもよく似合っていると思っています。
これらのレンズフードではスプリング式のHS-3はたまに見つかりますが、ネジコミ式のHN-6はほとんど見かけません、見つけたら是非入手する事をお勧めします。
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