ニコンF2 セルフタイマー長時間露出機構
画像はニコンテクニカルマニュアルに掲載されていた、他のカメラには見られない珍しい機構といえるニコンF2のセルフタイマーを利用した長時間露光の仕組みを分かりやすく解説した部分です。
内容を見ますと、レリーズによりミラーアップし先幕が走行するとほぼ同時にセルフタイマーが作動し、任意の秒時の後にドラム上部の掛け金がセルフタイマー終了と連動して解除し、後幕が走行するようになっています。
セットには手順が多く少し手間は掛かりますが10秒までの露光が内蔵露出計で使えるのは美点です、例えば非連動の低輝度側露出計の4秒と8秒の間で適正値となった場合などでも、機械式のセルフタイマーですから中間値のセットも容易です。
この後の高級機などのセルフタイマーもシャッター同様に電子式が主流となり、このような機械式の精度の高い物は無くなってしまいました。
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