テレコンバーターTC-16(16S)とTC-16A(16AS)
テレコンバーターTC-16は1984年4月に発売され、F3AFとマニュアル焦点レンズとの間に付けて使用するとマスターレンズの1.6倍に焦点距離を伸ばし更に焦点調節自動のオートフォカスレンズとして使える物です。
(因みにTC-16SとTC-16は同じ物でF3AF、F-501、F4で使用可能)
その2年後にニコンAF一眼レフとしてはF3AF(レンズ内モーター駆動)とは異なる方式(現在のAFタイプ、ボディ内モーター駆動)へと転換した為にそれに対応したテレコンバーターTC-16AS(TC-16Aも同じ)が出ました。開放F値3.5以下のAiレンズをAF使用できますし対応機種は少なくありませんがF-401やF-401S、F-601などでは使えません、また両者ともF100などその後のAF全盛以降の機種も対応はしてないようです。
TC-16ASではカメラボディの AF駆動ピンによってテレコンバーター内のレンズを前後に移動させることで、MFレンズ によるAFを可能にします。(ただし、ピントの合う範囲は狭くなります。
これらの仕掛け自体は『TC-16S』も同じです、 電気信号か連動ピンかという違いで、やはりF4に装着可能ですし下部がやたらに張り出していて(モーター内蔵の為)、更にAF作動用のスイッチが付いています。
因みに、上記「TC-16」と「TC-16AS」は画像のとおり光学系は同じです。
「TC-16」や「TC-16A」が登場したのはNikonがAF一眼ボディを発表した直後、そのAF機能を生かせるAFレンズのラインナップが不十分だったため、苦肉の策として、既存のMFレンズ+「TC-16AS」の組み合わせで幅広い焦点距離のレンズを初期AF一眼ボディでAF撮影可能にするためのものだと当時説明を受けた事があります。
下の画像はその2つのデータシートです。
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