液晶表示部の寿命
ニコンF3は1980年に発売されました。今から20数年前のことです。
このカメラにはF一桁機としては初の液晶でのシャッター速度などの表示を行うカメラとなりました。
新発売当時は「高性能な液晶表示素子を使用しておりますが、液晶表示素子の寿命は通常の使用で約7年です。有償となりますが交換はサービスセンターでおこないます」といったような内容の文言が明記されていました。
当時としては、液晶という新しい素材の寿命を評価する上で加速テストをし、更に評価を低く見積もってだした数字が7年でしたが、結局7年程度で液晶表示が見難くなるほど薄くなってしまった物はほとんど無く、その数字の倍ていど経過した物でも充分実用レベルの物がほとんどでした。
また、この表示部はとても小さく、それは低温下での反応速度や消費電流、耐久性を考慮しての事だったように記憶しております。
それらの実績でその後のカメラには液晶の寿命に関する注記の記載はなくなりました。
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