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ニコンカメラ用(S型)近接撮影装置解説

画像は写真工業1952年11月号に掲載されたニコンカメラ用の近接撮影アダプタの解説記事です。


このアダプタを使用しての最近接が約45センチ、これは一眼レフの標準レンズでも多くが使える距離ですが、レンジファインダーカメラでの近接撮影はパララックスが大きくなりますし、手軽に行える近接アダプタとしてはこの辺までだったのでしょう。

S1a
S2a
S3a

半世紀前の品ですので、この近接撮影装置の光学系が僅かにくもっている物も結構あると思います。
ファインダーの分離がしっかりしてないと実用には厳しいですが、幸いニコンSはそれ以降の機種より分離がよく、見やすい物が多いので、その点での心配は少ないですね。

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ニコノスIII

ニコノスIII型は昭和50年6月に発売され昭和56年3月に在庫が無くなりました。
発売価格はそれまでのII型の倍近い価格の45000円でしたが製造台数はおよそ78000台で、II型とほぼ同じペースでの売れ行きだったようです。(ニコノスII型は発売時23000円でした)

また、ニコノスIII型はそれまでのII型と併売はほとんど無くほぼ入れ違いの発売となりました。
このような併売期間のほとんど無いケースは割合珍しく、通常は数ヶ月の併売期間が設けられていました。
因みにI型とII型の場合併売期間はおよそ4ヶ月、III型と後のIV-A型とは8ヶ月程度の併売期間がありました。

地味な進化ですが、III型ではファインダーがそれまでのアルバダタイプから採光式ブライトフレームとなり、新たに80mm枠が追加されました。

Nikonosiiia

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黄色文字のスクリーン

私はニコンFやF2のフォーカシングスクリーンは赤い文字のEタイプを多用しますが、そのほかに使いやすいと感じているのが割合古いタイプの黄色文字のBタイプです。フレネルレンズの渦はちょっと粗めですが、私にはそれほど気になりませんし、真ん中のコンデンサー部分がルーペ状になっているのが具合が良いのです。

他にはF3のBタイプと入れ替えた物も気に入ってます、その為にBタイプとEタイプをいくつか買い置きしておきましたので当分は困らない筈です。(汗)

皆さんはどのスクリーンがお気に入りでしょうか?

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EM3兄弟と55mmF1.2

ニコンEMやFG、FG-20にAi改造したニッコールオート55mmF1.2は着けられないことになっています。
理由はミラーボックス内が他のカメラより狭く、ボックスの底がレンズ後端部と干渉してしまうからとのことです。
画像はEM初期、FG、FG-20の各取り説の交換レンズの説明ページです。
Ema
Fga
Fg20a

これらを見ますと、EMはビギナーを対象にしている為か交換レンズは着けられる物を一覧にして、その他は排他的な対応で切り分けてしまい間違って着けて起きる不具合を排除しているように感じられます。
私はEMの取り説を80年版と81年版しか持ってないので後の版でどのような対応になっているのか知りませんが、(ビギナーにはわかり難いかもしれませんが)個人的には後に出たFGやFG-20の取り説にあるような説明の方がより良いと思っています。
そういえば、このAi改造55mmF1.2はAFカメラにも接点と干渉してしまい着けられないんでしたね。
私の好きなレンズなのですが上記のような理由でF2で使う事が多いレンズの1つです。

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モータードライブF-36の製造台数

ニコンF用のモータードライブF-36は早くからアクセサリーとして用意されてました。
製造番号は97000番台から後期の15万番台、後に再生産された時の16万番台までありますが、番号からの推察だと数万台の製造がありそうに思えますが意外と少なかったようでその生産総数はおよそ39000台でした。
それでもニコンFの台数における割合でいくと4.5%くらいありますので当時高価だったアクセサリーとしては多く出た方だと思います。

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フィッシュアイニッコールオート8mmF2.8

ニコンカメラ用の魚眼レンズにおいて初めて自動絞りと一眼レフのファインダーを活用できる全周魚眼レンズがこのフィッシュアイニッコールオート8mmF2.8です。発売は昭和45年8月で発表時価格は129000円でした。(後に109000円に変更)
このレンズは下の画像(写真工業70年6月号の技術資料)にありますようにニッコールとしてはレンズの一部のみを動かして焦点調節を行ういわゆる内焦方式を取り入れた最初の1本ではないかと思います。

8mmf28a_2

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660万番台のF

ニコンFのシリアル番号の前に赤い点が打ってあるのは先回少し書き込みましたようにフォトミックTファインダーを付けられるようにミラーボックスの上部の一部を改造してあるという識別の意味があります。
この赤い点は658の遅い番号辺りから660番台に見られます。
初めからフォトミックT付きで売られていたニコンFには番号の前に赤い点は打ってありませんでした。
フォトミックファインダー付きが659番台くらいまでありましたので、フォトミックTが発売された頃は番号帯でいうとちょうどあまり見かけない660番台にもあって不思議では無いのですが私は一度も見かけません。
しかし、赤い点の打ってない660番台のFを以前見ましたのでもしかしたらファインダーを後にアイレベルなどに交換した660番台のニコンFフォトミックTだったのかもしれません。
660番台は番号から推測しますとおよそ二千数百台ありますのでフォトミックT付きでいくつか見かけても良いはずなんです、持っている方やその辺の事情に詳しい方のコメントをいただけたら嬉しいです。
(670番台以降では普通にフォトミックT付きが見られますので「659台や660台を飛ばして670番台から出荷したんだよ」とか「660番台のフォトミックTなんて普通に見かけるよ、お前が知らないだけだよ」などの情報を期待しています。)

*660番台のニコンFはほとんど赤い点が打ってある物しか見ないのですが一度だけ赤い点のない66025**番のFを見せてもらいました。もしかしたらその番号帯はいくつかが補修用に回されていて修理でそれに交換された可能性も否定できませんが、それが気になっていてこの書き込みとなりました。

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ニコンF2の標準ファインダースクリーン

ニコンF2に標準で付けられていたファインダースクリーン(フォーカシングスクリーン)は発売当初はA型のスプリットプリズムタイプでした。

従来からの赤文字のK型との識別は特にないので気がつかないのですが、76年頃にそれまでのK型のマット面を明るくした新タイプになりました。
それに伴いニコンF2の標準で付けられているスクリーンもA型からK型に切り替わりました。
時期としては76年末ころからでその後Ai化対応のフォトミックAやASなどのフォトミック系やアイレベルモデルなどF2の一般品は全てK型でした。因みにプレス向けのチタンモデルなどはB型が標準採用されています。
プレス向けのB型採用はチタンモデルが出る前、76年ころからですが、一般向けのK型への変更よりは早い時期だったようです。

また、ニコマートELやFT2などは標準ではA型とJ型から選べましたが、こちらも新K型をA型に代わり採用するようになってA型の選択はできなくなりました。
その後のモデルニコマートELWやFT3、ニコンEL2ではK型のみでの発売のはずなのですが、ユーザーからの要望などにより互換性のある旧機種補修用のA型やJ型との入れ替えでそれらが存在はするようです。
しかし、公式に交換のサービスを行っていたわけではないので数としてはとても少ないものとなっています。(EL系はそのほかB型マット式も補修用に後から追加されました。)
もしそのようなカメラをお持ちならプチ自慢の品として(汗)とっておくのも良いかと思います。

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ニコンF、ミラーボックスの加工

ニコンFのファインダー「フォトミックT」が出た時、それ以前のボディにはミラーボックス上部の裾の一部が干渉して付けられませんでした。その為、当時のアイレベルファインダー付きのニコンFなどは切り欠き改良したミラーボックスを装着済みの識別にシリアル番号の前に赤い点が打ってありました。これは広く知られてますね、ところで、赤い点の無い、それ以前のボディに付けたい場合はサービスセンターなどで加工をしてもらったのですが、当時、フォトミックTファインダーの保証期間内でしたら保証書を持参した場合は無料で、それ以外は1000円の工賃が必要でした。加工内容は単純で、ヤスリで削りその跡を艶消しの塗料で補修塗りをするというもので、これは現行当時からその後まで同じ作業工程で時期による違いはありませんでした。

10年ほど前まで行っていたニッコールレンズの絞り環のAi化対応もAi対応カメラや対象ファインダーを買うと保証書持参で1つに付き1本が無料でやっていただけましたが以前から同様の対応方法をとっていた事があったのです。

さて、それとは別にフォトミックFTnファインダーが登場した時は銘板の左右下隅を切り欠きした物と交換しないと付けられませんでしたが、こちらの当時の交換手数料は部品代工賃共で1500円だったとの事です。
こちらは保証書の持参をしても無料とはならなかったようです。

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昨年12月新発売の「ニコンF」

昨年末に全く新しいNikonFが発売されましたが、一部の方を除いてあまり知られてはおりませんでした。
発売日は平成18年12月19日で高級品の為か3年間保証制度が取り入れられてます。
Nikon_f_logo

画像はそのロゴですが、以前のニコンFのロゴデザインそのままを踏襲しています、また、紹介文の中には「最高峰コレクション」という文字まで見られます。
メーカーサイトや最新カタログなどにこのロゴが並んでいるのを見るとなにかワクワクしてしまいます。
詳しい情報はここをみてください。


実は眼鏡フレームなんですが落ちついた飽きのこないデザインで好感が持てました。
今度眼鏡を更新する時は選択肢の1つにいれようと思っています。

ところで2年後にはニコンFが出て50年になります、こちらもS3やSPの時のように復刻してくれないかなぁ、レンズはニッコールSオート5cmF2か同5.8cmF1.4を最新マルチコートで出して欲しいところです。

続きを読む "昨年12月新発売の「ニコンF」"

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オートワインダーAW-1

ニコマートELWとニコンEL2用に開発されたニコンSLR唯一の後付けモーターワインダーです。

Aw11a
Aw12a
Aw13a

巻き上げは0.5秒ですのでタイミングよくこまめにレリーズを行えば秒2こま程度の撮影が可能ですが、ワインダーですので連続撮影は得意とはいえません。

販売データ上はニコマートELWがおよそ45000台、ニコンEL2が85000台で計130000台ほどに比べてワインダーAW-1は71000台ほどの製造ですのでワインダーの取り付け比率はかなり高いのではないかと思います。

しかし、その割りに中古での出物をあまり見かけません、また、これの弱点はモーター部についているギヤが樹脂製でMD-1、2同様に割れて使えなくなっている物も有るようですのでそれも原因の1つなのかもしれません。

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水中ハウジング

画像はニコンFなどの水中撮影用ハウジングを紹介した物です。
Nikonhousinga
ニコンF用Hydro35の他にニコノスにF用魚眼レンズ7.5mmF5.6を付けた物やアクリルガラス製?ハウジングの物など各社工夫して出していたようです。

下の方にはニコンマリンや他のニコンレンジファインダーカメラ用水中ハウジングの画像もあります。
各部の操作をどのようにしていたのか分かりませんがピントやライティングはかなり大変だったと思います。


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Fマウント用マイクロニッコール5.5cmF3.5

ニコンF用に最初に用意されたマイクロニッコールはレンズ単体で等倍まで撮影が可能でした。
画像内の説明にありますように発売は1961年8月、オートレンズの出るまでの1年半の発売期間の間におよそ2000本が出荷されました。発売時の価格は23500円でした。

Micronikkor55cmf35preseta
(Peter Braczko (著)Nikon Pocket Bookより)

絞りはプリセット式で、距離環は2回転し、1回転目で撮影倍率1/2まで、残りの1回転でそれから等倍までの撮影ができました。
このレンズも短い期間に改良がなされレンズ先端のアタッチメントリング部が当初鏡胴より出ていなかった為(画像参照)そのままでは干渉しBR-2リングが付かず逆付けができませんでしたのでM-Bリングというアダプタが用意されていました。(単体価格は800円でしたが本体に付属していたのかは不明です。)
しかし、その後改良され直接BR-2リングなどを付けられるようになりました。
後期型の画像が無いので判りにくいですが、レンズ先端部にフィルターリングを1つ分程度追加した状態になったと思ってください。
おそらく製造数はこの後期型の方が少ないと思いますが、前期型でM-Bリングまで付属して持って居られる方はそれよりも少ないのではないでしょうか。

私は以前この前期型を持っていたのですが、唯一の張り合わせレンズがひどいバル切れになってしまい使えないので知人に安価に譲ってしまいました。よくよく考えたらオートレンズの玉と交換できたかもしれなかったですが当時はそんな考えに至らず、その後、縁がなく今に至ってます、今度は後期型を見つけようと思っています。


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ニコンF 7コマ/秒高速モータードライブカメラ

画像は写真工業71年6月号のフォトエキスポに出展された物を紹介したページの一部分です。
Fmd

ニコンFを改造して高速モータードライブカメラとし、主にオリンピックの撮影を目的に開発されました。
この時のモデルでは秒7コマを実現するためにミラーアップをする必要があり、フレーミング用のファインダーを付けるためのアクセサリーシューがアイレベルファインダーに設けられています。

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ニコンスピードライトSB-15、SB-17

ニコンの兄弟ストロボシリーズ(笑)のトリはTTL調光可能なSB-15と同SB-17です。
これ以降のF4などからはF一桁機でもアクセサリーシューは汎用タイプのものがファインダー上部に付けられるようになりましたので専用の基部を持つのはSB-17が一応最後だと思います。

SB-15はロングセラーで使っておられる方も多いかと思いますのであえて説明の必要はないでしょう、SB-17はニコンF3専用のTTL調光ストロボ(スピードライト)でF3発売当初から出ていたSB-12からのマイナーチェンジ版と見ることが出来るかと思います。
SB-12はその基部から本体への足のカバーの接着が弱く剥がれて壊れてしまう物が結構見られました。
また、電池蓋も弱点でこれも壊れてしまう場合がありました。
その為かどうかは判りませんが電池の収納は以前のSB-10、7などのように電池ホルダー式となり(MS-6)なお他にバウンスが可能になるなど機能は向上ました。

余談ですが、ニコンの製品では電池蓋って結構弱点のような気がしています。
F3AFのDX-1にしてもデジカメにしても結構それらが割れてしまうなどの事例をたまに耳にします。

Sb15_171a

Sb15_172a


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ニコンF2チタン発売記事

画像は写真工業1979年7月号の新製品ニュース記事の一部です。

F2tian

当時F2チタンの事はこの記事のようにサラッと発売を知らせる内容がほとんどで注文受付開始すぐに情報を得ていた方は案外少なかったように思います。
かく言う私も注文開始すぐではなく一月半ほど遅れてようやく手に入れる事が出来ました。

受注終了後も販売店からの注文が収まらず結局予定の2000台を大きく上回る5000台ほどが生産され、報道機関向けとされたノーネームと合わせて10000台程度が出回っていますので珍しいカメラでは無いのですが、人気は今もそれほど衰えず高値安定で取引されています。

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DE-2,3,4,5展開図比較

画像はニコンF3用アイレベルファインダーDE-2、ハイアイポイントファインダーDE-3、同チタンノDE-4、同F3P用のDE-5の展開図です。
DE-4、5は破線の四角で囲った番号のパーツはそれぞれの専用品でDE-3と替わっている物をさします。

De2a

De3a

De4a

De5s


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ニコマートEL 電子回路簡易解説

画像はニコマートELが発表された時の電子回路の作動に関する解説をした商品カタログの一部です。
1072年のEL発表時ではまだAE一眼レフは少なく、またAEロック組み込みは早かった方ではなかったかと思います。
後の機種ではポピュラーに使われるようになったFRE搭載一号機でもありますように、ニコンSLRとしては本格AE機のベンチマーク的カメラだったと個人的には思っております。

El1a

El2a


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DS-1の使い方

画像はF2のカタログにあるアクセサリーDS-1の説明の一部です。
簡易取り説にちょうど良いと思います。

Ds11a

Ds12a


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ニコンF2のうわさ

 画像はニコンF2の情報をうわさという形にまとめて記したものです。この記事は写真工業1971年9月号ですのでこの稿のすぐ後くらいにプレス発表がでたのではないでしょうか。

F2a
 電子シャッターの件は結果的にははずれてしまいましたが、この頃から電子制御のシャッターをニコンカメラへ搭載を期待する声が結構あったことを伺い知る事ができます。


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MリングとM2リングの違い

ニコンFマウントの50mm接写用マイクロニッコールオートには等倍撮影用に専用の接写リングが用意されていました。
 最初の自動絞り付きマイクロニッコールオート55mmF3.5用にはMリング、後のマイクロニッコールPオート以降にはM2リングとなっています。
両者の違いはMリングには、F5.6~F45の青色数字のF値が表示されており、このF値にあわせると正確な露出が得られるようになっておりますが M2リングにはこれがありません。
 これは、以前書き込みましたがマイクロニッコールオート1:3.5f=55mmが被写体距離に応じて絞り径の変わる自動絞り補正機構を備えている事にあります。
 マイクロニッコールPオート55mmF3.5は、この自動絞り補正機構がありませんのでM2リングには補正目安用の絞り値が必要無いので省かれました。

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マルチフラッシュ発光

ニコンFでマルチフラッシュ発光機能のあるストロボを使う場合、少し注意が必要です。
ニコンFではレリーズボタンを押して先幕の走行直後にシンクロ接点が閉じますが(FX)例えば長時間露光でマルチ発光をしようとしてレリーズを押しても露光時間中にレリーズボタンを離してしまうと接点は開いてしまいますのでマルチ発光は停止します。露光最後まで発光を止めたくない場合はレリースボタンを押し続ける必要があります。
ニコンF2では長時間露光のシャッター作動中は一応閉じていますのでそのような必要はありません。

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ニコンF用高倍率ファインダー

画像は写真工業1971年7月号の新製品ニュースの一部です。
これによるとニコンF用の高倍率ファインダーが同年9月に発売とあります。

F


9月はニコンF2の発売時期でしたがこれに合わせて出す予定だったようです。
しかし、実際はご存知のように発売されずニコンF2との共用ファインダーとなりました。
因みにニコンFに取り付けるときは ファインダー側のネームプレートを外す必要がありますので サービスで相談してくださいと言う趣旨のことが、高倍率ファインダーDW-2の取り説に書かれています。

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ビス無しマウントのニッコールオート

初期の頃のニッコールオートや2.1cmなどはマウント面にビスが見えません。
これらレンズのマウント面もノッペリしたものから溝入りまで変遷しているようです。

これらビスの無いマウントはどのように固定されているのでしょう。
バヨネットマウントの外径側からすりわり付き止めネジ(セットビス)が入るネジ穴が加工されており、内部の鏡筒部と固定しています。
その箇所の上には絞りリングが被さっていますので、固定用のネジは見えないという訳です。

ネジ無しマウント採用のレンズはだいたい1962年初頭辺りまででそれ以降はマウントの固定方法はネジの見えるものになりました。このタイプの最後と思われるのは20cmF4で16万台の初期ロットくらいまでだと言われています。ネジ無しマウントの20cmはひょっとしたら隠れた珍品なのかもしれません。(汗)

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