« 高倍率ファインダーの接眼部目当てゴム | トップページ | アクションファインダーの接眼キャップ »

ニコンF2ボディ 初期モデルの特徴

ニコンF2もニコンFのように初期から後期までに若干の部品などの形状の変更がありました。
とはいえニコンFほどの変更はありませんが以前書き込みした分も含めて判っている範囲で記したいと思います。
下記の他にも中期以降に変更された部分もありますが、取りあえず初期型から中期までに変更されたと判断できる部分を記しました。

分かり易い変更では、貼り皮がFと同じシボです。

スプールの溝が6本です。

巻き戻しボタンに、マイナス溝が無く点が刻印されている。これは中期頃まで続いてます、巻き戻した際にフィルムカウンターが進むか否かの変更に関係があるのかもしれません。

各所に マイナスネジが使われてます。
分かり易いのはマウントのネジですがこちらは割合早い時期にプラスネジへ変わってしまいました。
また、オーバーホールなどでも積極的に変更されてます。

ミラーロックアップレバーがワンアクションから押して回すツーアクションへ変更されました。
これは1972年6月に公式にお達しがありましたので時期もその通達の少し前に変わったと思われます。

巻き上げレバーの形状が違う?これは巻き上げ軸の化粧のメクラキャップ?の丸い部品の形が違います。
初期型の方がちょっと平らに近く面もエッジが鋭角な感じです、またレバーのプラの部分も一見すると形状は同じに見えるのですが、裏のプラの合わせの形が初期型はラウンドの付いた角型ではなく丸くなっています。
しかし、こちらは710台でも角型が多数見られますのでステンレス無垢材アイレットのように初期の少数ロットのみなのかもしれません。

シャッターボタンの上面の面取りのアールが僅かに大きいようですがこれは比較しないとほとんど分からないレベルのものです。

底板の巻き戻しボタンの周辺のへこみ部分が、ボディーの長手方向に長くなっています。

裏ブタのメモホルダーの押さえ板に溝様な縦線が無くスッキリしています。

マイナスネジの使われているモデルは黒ボディーでもネジはクロームのネジで白黒モデル共用となっています。

ミラーボックス内側の向かって右側についている部品(緩衝用?)がI型から、L型に変わっています。

フィルムガイドレール4本のうち内側2本の左端曲がり部分が初期型は小さくダイキャストの変更があった事を示しています。バラすと分かるのですが他にもダイキャスト部分の変更が見られます。

フィルム巻き戻し軸のパトローネ側の仕上げが変更されています。梨地のようなくすんだ仕上げからクロームメッキのような仕上げになっています。また、形状も初期から中期までは先が三角状に面がとってありますが、後期は角型で太めです。

フィルム巻き戻しクランクの先が円錐状だったものが球面状へとカシメ方?が変わっているようです。

多忙ですのでいつになるか分かりませんが、時間が取れましたら変更部分の画像を撮りましてアップしたいと思います。


|

« 高倍率ファインダーの接眼部目当てゴム | トップページ | アクションファインダーの接眼キャップ »

NikonF2」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ニコンF2ボディ 初期モデルの特徴:

« 高倍率ファインダーの接眼部目当てゴム | トップページ | アクションファインダーの接眼キャップ »