薄型Ai-S50mmF1.8
1980年春にニコンF3やEMと同時に発売された薄型50mmF1.8は国内ではおそらく最初のAi-Sレンズの1つになっていたと思いますが、これの裏側を見ますとマウント部の5時から7時辺りにかけて動く見慣れない爪(?)が付いているのが分かると思います。(開放F値連動爪のすぐ近くです。)
下の画像は薄型のAi-S50mmF1.8のマウント面です。
他のレンズにはこの爪は見当たりませんし、今までこの爪を活用したカメラは無いようです。
実はレンズの絞りリングを回したときに絞りを変えるためのレバーで、カメラやアクセサリーと連動するものではありません。
このレンズの構造上繰り出し量以上の長さがこのレバーに必要となる上、鏡筒全長が短いレンズのため鏡筒繰り
込み時に、後部保護環との緩衝を避けているためレバーが見えるという訳です。
しかし、レンズシリーズEの50mmF1.8にはこの爪は無いんですよね、最短撮影距離の違いなど構造上の違いが理由らしいですが素人の私には何か釈然としません。
下の画像は新旧ニコンレンズシリーズE50mmF1.8のマウント面です。
開放F値連動爪の上には先の絞り連動の爪は見当たりません。
さて、この国内向けAi-S50mmF1.8ですが、いわゆるガチャガチャ動作を必要とする旧タイプの開放測光カメラに対応する為のカニの爪がありません、また、そのままでは爪のみを付ける事もできません。
しかし、そこは日本光学ですから、絞りリングを交換してカニの爪つきになりました、とはいえ、このレンズに爪付き絞りリングになっているのはほとんど見かけませんね。
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