ニコンカメラの距離計の利点
ライカなどのLマウント距離計連動カメラはレンズ後部のカムがコロを押して距離計を動かしています。
ライバル?のニコンカメラやコンタックスはボディに標準レンズのヘリコイドを内蔵し、他の焦点距離はこのヘリコイド部にある内爪と連動させて距離計を動かしています。
この方式の利点は距離計のプリズムやミラーなどの角度を大きく動かしやすい(スペース等の関係であまりレンズの後ろを出っ張らせることができないライカのカムの繰り出し式に比べて)ので距離計の精度が出し易く、距離計の狂いも出難い事が利点です。
他にはレンズを作る際にレンズの距離環の回転角度を同じにすればよいのでライカマウントのレンズのように
傾斜カムやダブルヘリコイドでコロを押す量を調整するなどの手間は掛けなくて良いのも利点ではないでしょうか。
ヘリコイドを持たない標準レンズは焦点距離と無限遠だけ厳密に守って作れば良いので 製造もその分楽になっているのでこれも利点に挙げられると思います。
反面ボディにヘリコイドを組み込まなければならないという手間とコスト、重量が余分にかかる欠点もあります。
特に標準レンズを全く使わないのであればその思いはより大きいと思います。
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コメント
それと、「ボディ単体で測距できる」ことが利点だと言われたこともあったらしいです。それがどのように役立つのかは疑問ですが。
投稿: スポック | 2007年6月29日 (金) 01時11分
そうですね、重たく嵩張る単体の距離計としても使えますね。(笑)
投稿: MARU0 | 2007年7月 1日 (日) 08時52分