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ニコノスのレンズ

ニコンファンの方ならご存知のようにニコノス用のレンズとして最初に35mmF2.5が発売されました。
これの平面ガラスを除いた構成はレンジファインダー用3.5cmF2.5と同様と言われています。

その後ニコノスIIになって28mmF3.5と80mmF4が加わり3本のレンズとなりました。

画像はその3本の仕様などです。(価格は70年当時)

A_7

これらのレンズにおいて、接写装置などのアクセサリーを共用させるために鏡筒の外径を60mmに統一しました。
また、これらのレンズ絞りにクリックを検討した際35mmにはそれが設けられましたが、光学ガラスの径が大きい80mmF4ではスペース上の制約が厳しく、35mmF2.5と同様の絞りのクリックを設ける事が難しくなってしまったそうです。これを別の手段とする場合は、構造が複雑になってしまう、コストが高くなってしまう等の為、最終的にクリックを設ける事は割愛されたとの事です。

これは、水中専用の28mmF3.5についても同様の事が理由で設けられなかったとの事ですが、素人考えでは画像のレンズ構成などを見ても35mmとさほど違わないスペースでクリックを設ける事がそれほど困難とは思えないのですが・・・・

ニコノスが無くなって久しい今頃こんな事を言っても仕方が無いのは判っていますが何か釈然としないニコンさんの説明でした。

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ニコンカメラの距離計の利点

ライカなどのLマウント距離計連動カメラはレンズ後部のカムがコロを押して距離計を動かしています。
ライバル?のニコンカメラやコンタックスはボディに標準レンズのヘリコイドを内蔵し、他の焦点距離はこのヘリコイド部にある内爪と連動させて距離計を動かしています。

この方式の利点は距離計のプリズムやミラーなどの角度を大きく動かしやすい(スペース等の関係であまりレンズの後ろを出っ張らせることができないライカのカムの繰り出し式に比べて)ので距離計の精度が出し易く、距離計の狂いも出難い事が利点です。

他にはレンズを作る際にレンズの距離環の回転角度を同じにすればよいのでライカマウントのレンズのように
傾斜カムやダブルヘリコイドでコロを押す量を調整するなどの手間は掛けなくて良いのも利点ではないでしょうか。

ヘリコイドを持たない標準レンズは焦点距離と無限遠だけ厳密に守って作れば良いので 製造もその分楽になっているのでこれも利点に挙げられると思います。

反面ボディにヘリコイドを組み込まなければならないという手間とコスト、重量が余分にかかる欠点もあります。
特に標準レンズを全く使わないのであればその思いはより大きいと思います。

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ボディキャップ

ニコンFマウントのボディキャップには大きく2つに分ける事ができます。
それはAFカメラ以降のBF-1AとMFカメラまでのBF-1以前です。
BF-1AはMFカメラにも問題なく使用できますがBF-1はAFカメラには着けられません、無理に着ける事は故障を招きかねませんので注意しましょう。

AFカメラニコンF501開発時にマウント内のAFカップリングが設けられるようになり、それに伴いマウントの外径が少し大きくなって僅かですが干渉してしまい、それまでのボディキャップは着けられなくなってしまったので形状を変更したBF-1Aがでたとの事です。(時期はF501と同時期の1986年春です)

その為、BF-1は勿論、型番のない裏側にFのマークの入ったF2前期の頃のキャップやNipponKogakuマークが前面に入った古いキャップもAFカメラには無理に着けないようにしましょう。

また、テレコンバーター用のキャップBF-2やBF-3はマウント部の形状が若干違いこちらをAFカメラなどに着ける事は出来ませんので合わせて注意が必要です。
特に樹脂製のBF-3は形状がBF-1Aに似ていますので使いまわしし易いので気をつけてください。

余談ですがBF-3の初期型は金属製で今ではとても貴重ですので持っている方は失くさないようにしましょう。(笑)

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ニッコールQD・Cオート15mmF5.6

これは1972年のフォトキナで発表され、当時SLR用レトロフォーカスタイプとしては最も広角なレンズの1つでした。
国内発売は翌73年3月でした。画像は発売半年後のカタログの1ページです。
このレンズですが画角を稼ぐのに多少の無理があったのか、はたまた、中古で購入したものですので、ハズレ?玉だったのか、私の印象はシャープさが足りないなんだか眠い画になるイマイチなものでした。後に出た15mmF3.5は近代的な写りで気に入っているだけに余計にそう思えてしまうのかもしれません。

15mmf561a

15mmf562a

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ニコンニューF初登場広告

画像は各雑誌にニコンFのニュータイプが掲載された時の物です。
時期は昭和47年8月号で発売は同年7月となっています。
この頃は製造番号帯でいうと730万台の前半から半ばにあたります。
因みに画像のブラックモデルの番号は判別し難いのですが734万台のように見えます。
また、この広告に有りますようにニッコールレンズのマルチコート化が本格的に始まった時期でもありましたし、この広告の1ヶ月ほど前には6mmF2.8の魚眼レンズや2000mmF11のレフレックスニッコールが発売された時期でもありました。
私の個人的な思い入れも強いのですが、その後ニコマートELの発表もあったりとニコンFマウントカメラシステムの拡充に最も脂の乗っていた時期だったように思います。

Newfa

*私が確認したボディでは733万台及び、7342000番台はニューFではありませんでした。

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ニコンレンズシリーズE 100mmF2.8

ニコンレンズシリーズEは海外では1979年からEMと共に販売されていましたが日本ではおよそ1年遅れの80年3月にF3やEMと同時に出ました。
この時は外装はオールブラックのプラスチックそのままの仕上げデザインでしたがその1年後の81年5月には外観デザインをAi-Sモデルと似た物に変えられ高級感が増しました。
個人的には初期のプラスチッキーなデザインがシリーズEのコンセプトに合っていて好みでしたし、この100mmはとても軽くてコンパクトで標準レンズにしか見えないので特にお気に入りでした。
勿論写りもお気に入りで兄貴分の105mmF2.5に劣るどころかヌケの良さなどはこちらに分があると思える程でした。
因みに当時のモデルで比較しますと全長で約20mmE100mmが短く、重さでは105mmF2.5が435gであるのに対しE100mmは215gとおよそ半分でしたし、価格も105mmが39000円に対し23000円と4割強安くなっていました。

画像はニコンレンズシリーズE 100mmF2.8のモデルチェンジ後のカタログの1ページです。

E100mm1a

E100mm2a

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ニコンのはじまり

画像は写真工業誌100号記念の各社投稿記事のうち日本光学のものです。
「ニコンのはじまり」は日本光学宣伝部の武者という方が記していますが、この中ではニコンI型発売は昭和23年10月としています。
また、SPもチタン幕をさす「高性能金属幕シャター」を装備やS3M発売、F-250近日発売と記事出稿時期を反映した内容になっていています。

使われている写真もニコンI型初号機や初期の5.8cm付き初期型ニコンFです。

A_6


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ニコンS3MとモータードライブS-72

画像は各カメラ誌に掲載された日本光学の広告の1ページです。
内容はニコンS3Mとそのモータードライブの紹介です。
個人的に興味深いのは3芯コードの極性を変えることにより各種動作を制御する紹介記事やS3Mの書体がCenturyでは無くSPやS4に近いもので表現されている事などです。
また、モーターの価格もバッテリーケース付きで販売され50000円と他のニコンカメラ用(F用及びS系用)同じなのですがバッテリーケースは(画像では6本用に見えますが)初中期の6本用なのか中後期の8本用なのか明記されてません。

Nikon12a


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ニコンFG-20

ニコンFG-20は1984年3月に発売され87年11月に販売が終了しました。
カメラの位置付けとしてはEMとFGの間を埋める機種となります。
こちらはプログラムAEやTTL調光などの機能が省かれてますのでFG何々とネーミングされてますが気分はEMにマニュアル露出が追加されている程度ですしファインダー内情報も少なく価格もEMより8000円ほど高いのみでしたのでEM-20でも良かったように思います。(汗)
さて、製造台数ですがFGが約735000台程でありましたがFG-20はその半分程度の364000台となっています。
FGのおよそ90%が海外へ向けられたのに対し、FG-20はその89%が国内向けとの事でした。

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ニコレックス35II型

ニコレックス35は故障が多く不評で短命に終わったレンズシャッター一眼レフです。
そのシャッターをシチズンからセイコーに換えるなどの改良版として昭和37年4月にII型がでました。
しかし、これも販売数は伸びず結局翌38年6月に販売は終了しました。
その間の製造台数は43000台との事です。
画像は写真工業に掲載されたニコレックス35II型の解説記事です。

3521a

3522a

3523a


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ニコンFマウント解説記事

こちらはかつて写真工業に掲載されたニコンFマウントの解説記事です。


Fmaunta


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ニコンデジタルスチルカメラE2

画像はニコンデジイチとしては2代目にあたるニコンE2のカタログ表紙です。

E2sa

下記は1995年秋に発表された時の広報文をコピー&ペーストしたものです。
そして、その1年ほど後にニコンF5が発売されました。F5のスペックは銀塩カメラとしてはほぼ最高の物でこの後の現行機F6と比較しても見劣りするものではありませんが、デジイチ黎明期のE2は現在の物と(価格も含めて)比べてしまうと隔世の感があります。(銀塩寄りの見方をするならば銀塩は数年前から足を止めてしまった結果ともいえましょう。)


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ニコンデジタルスチルカメラ E2/E2s

レンズの画角そのままの像をほとんど余さずにCCDへと導く独自の縮小光学
系を搭載した、ニコンデジタルスチルカメラE2/E2s。装着レンズが提供
する像の一部しか撮影できない他のレンズ交換式デジタルスチルカメラとは異
なり、35mm一眼レフカメラと同じ感覚で、広角から望遠まで、レンズの画角を
充分に活かした像を撮影することができます。130万画素CCD(1280x1000画
素)で得た高画質なフルカラー画像は、PCMCIA準拠のイメージメモリー
カードEC-15に非圧縮、またはJPEG方式で圧縮して、約3コマ/秒(E2s)
のハイスピードで記録します。画像データは撮影後ただちにパソコンに入力で
き、デジタル画像の特性を活かして広範囲に利用できます。また、PCカード
ドライブED-10MACセットおよびIBM PC/AT Windowsセットには、入力データの
サムネイル画像一覧表示などができるソフトウェア「E2ブラウザ」をバンド
ルしており、デジタル画像の高い実用性を強力にサポートします。
※PCMCIA:Personal Computer Memory Card Associationの略。米国にあるメ
     モリーカードを標準化するための業界団体
※JPEG:Joint Photographic Experts Groupの略。カラー静止画の伝送蓄積の
    ための圧縮方式を規定した国際標準規格

【商品名】◆ニコンデジタルスチルカメラ E2/E2s

【希望小売価格(税別)】
◆ニコンデジタルスチルカメラ E2(標準モデル)   1,100,000円
◆ニコンデジタルスチルカメラ E2s(高速モデル)  1,400,000円
◆パワーサプライセット    PS-1         60,000円
◆リチャージャブルバッテリ  EN-1         10,000円
◆イメージメモリカード    EC-15       120,000円
◆PCカードドライブ     ED-10(MACセット)    90,000円
◆PCカードドライブ     ED-10(IBMPC/ATWindowsセット)
                            90,000円
◆外部同調アダプター     EX-10        10,000円

【主な特長】
ニコンデジタルスチルカメラE2/E2sは、130万画素のCCDとデジタル
画像処理技術により、高解像・高画質なフルカラー画像を撮影することができ
ます。
さらに、レンズ交換ができる一眼レフ形式で、ニコンの35mm一眼レフカメラ用
の主要なレンズを使用することができ、幅広い撮影を可能にします。
また、記録媒体としては、近年パーソナルコンピュータの新しいメディアとし
て脚光を浴びつつあるPCカードを採用し、画像をデジタル圧縮(JPEG方式)
して記録するので、さまざまな分野において、その高画質のデジタル画像を利
用することが可能です。
報道関係をはじめ、出版、印刷、医療と幅広い分野での利用を実現する、高画
質で高機能なデジタルスチルカメラです。

パーソナルコンピュータに画像を取り込む場合、従来の銀塩写真方式では、撮
影後、①現像、②プリント、③スキャニングなど複数の工程が必要ですが、デ
ジタルスチルカメラを使えば、撮影後すぐにパーソナルコンピュータに画像デ
ータを取り込むことが可能です。そして、その後はアプリケーションの中で自
由に高画質な画像を扱うことができます。
 ・速報性が要求される報道分野で
 ・スタジオで
 ・デジタル化の進むデザイン分野で
 ・インスタント写真として
 ・現場写真の伝送、解析に
等、幅広い分野に使用可能です。

※PCカード:JEIDA(日本電子工業振興会)・PCMCIA(Personal Computer
 Memory Card International Association)が協力して標準化を行った、68ピ
 ンコネクタを有するパソコン用のカードの総称です。

1.130万画素CCD(1280×1000画素)を採用し、高解像、高画質なフルカ
  ラー画像を実現電子シャッターでフルフレーム撮影が可能な130万画素の
  2/3インチCCDにより、高解像度で、しかも鮮やかなフルカラー画像を
  撮影することができます。

2.レンズ交換式の一眼レフタイプでさまざまな撮影条件に対応
  高い評価を得ているニコンの一眼レフカメラで培った技術をベースに、ボ
  ディ及びレンズ関係とその制御部分を開発し、難しい撮影条件にも的確に
  対応します。また、撮像素子は2/3インチCCDを採用していますが、ニ
  コンの主要な35mm一眼レフカメラ用Fマウントレンズがそのまま使用可能
  です。

3.縮小光学系の採用により一眼レフと同じ感覚で撮影可能
  レンズの画角をほぼそのまま撮像素子に導くように、ボディ内部に縮小光
  学系を組み込んでいるため、一眼レフカメラのファインダーを覗くのと同
  じ感覚で撮影できます。

4.新開発の高速、大容量のPCカードに記録
  記録媒体には、このカメラのために開発したPCMCIA-ATA TypeI(フラッシ
  ュメモリー)のPCカードを使用しています。15MBの容量の中に圧縮し
  た画像がノーマルモードでは43コマ、ベーシックモードでは84コマまで記
  録できます。記録されたカードは、PCカードドライブを介して、パーソ
  ナルコンピュータにデジタル画像として入力することが可能です。

5.オートフォーカス、オート露出、オートホワイトバランス機能搭載
  ニコン35mm一眼レフカメラのオート機能を受け継いでいますので、面倒な
  操作を省いた高度なオート撮影が可能です。

6.高速連写機能を搭載
  標準モデルで新開発のメモリーカードを使用した場合、ベーシックモード
  で1コマ/秒の間隔で撮影できます。さらに、高速モデルには、7コマ分
  のメモリーボードを内蔵していますので、標準モデルの機能に加え、3コ
  マ/秒の高速連写が可能です。動きのある被写体でもそのシャッターチャ
  ンスを逃しません。

7.ISO感度で800及び1600相当の高感度を実現
  高感度CCD撮像素子の採用で、標準でISO感度800相当を実現。さらに、
  切り換えボタンで1600相当に感度アップすることができます。

8.使いやすい操作ボタン
  ニコンの一眼レフカメラをベースに開発していますので、デジタルスチル
  カメラでありながら、操作ボタンを使いやすく配置しています。

9.ビデオ出力(NTSCまたはPAL)端子を内蔵
  撮影した画像データをすぐにモニタできるビデオ出力端子を持っています。

10.高性能専用バッテリーを使用、アダプターによりAC電源でも撮影可能
  高性能専用バッテリーを使用しますので、一回の充電で最大1000コマまで
  撮影可能です。さらに、AC電源からアダプターを介しての撮影もできま
  すので、スタジオなどでの使用に威力を発揮します。

11.ニコン35mm一眼レフカメラ用のアクセサリーが使用可能
  ストロボや接写用機材、視度補正レンズなどニコンの35mm一眼レフカメラ
  用のアクセサリーが使用できますので、撮影の可能性がさらに広がります。

【主な仕様】
型 式      レンズ交換式SLRタイプデジタル記録カラースチルビデ
         オカメラ
露出制御     P:プログラムオート
         S:シャッター優先オート
         A:絞り優先オート
         M:マニュアル
撮影モード    S:1コマ撮り
         C:約1コマ/秒[E2タイプ(BASICモード)]
           ※画質モードにより異なります
           約3コマ/秒(最大7コマまで)[E2sタイプ]
         PB:簡易再生モード(NTSC出力)
レンズマウント  ニコンFマウント(AFカップリング、AF接点付)
交換レンズ    AFニッコールレンズ及びAiニッコールレンズ(ただし、
         一部制約があります)
ファインダー   光学式アイレベルファインダー
ファインダースクリーン   専用B型クリアマットスクリーンII、測距ゾーン付
ファインダー視野率   約98%(対実画面)
ファインダー倍率    約0.7倍(50mmレンズ、∝)
ファインダー内表示   液晶表示:露出モード、露出表示、マニュアル露出値、撮
         影コマ数表示
         LED表示:ピント表示(合焦、前ピン、後ピン、ピント
         警告)、露出補正マーク、レディライト(SB-26・25など使
         用時に充電完了で点灯、調光範囲外で点滅警告)
ミラー      クイックリターン式
絞り       縮小光学系に内蔵、F6.7~F38(レンズの開放F値がF1.2~F
         5.6の場合)、コマンドダイヤルにて設定、設定値ロック
         (コマンドロック)可能(装着されたレンズの絞りリング
         がどの位置でも、E2/E2s本体の絞りダイヤルが優先されま
         す)
ピント検出    TTL位相検出方式、ニコンアドバンスAM200センサーにより
         検出
レンズサーボ   S:シングルAFサーボモード
         C:コンティニュアスAFサーボモード
         M:マニュアル
フォーカスロック フォーカスロックボタンで可能、シングルAFサーボ(S)
         時はシャッターボタン半押しにより可能(ダブルロックレ
         バー使用時には同時にAEロックする)
測光方式     TTLマルチパターン測光:マルチセグメントによる5分割
         方式、縦位置センサー付
         TTL中央部重点測光:中央重点度約70%
         TTLスポット測光(スクリーン上の約5mm相当を測光)
測光及び     TTLマルチパターン測光:EV8.5~21.5
適正露出制御範囲 TTL中央部重点測光:EV8.5~21.5
(撮影感度STD、装 TTLスポット測光:EV8.5~19 1/3
着レンズ開放F値 (上記の範囲外のときは、低輝度時Lo表示、高輝度時HI表
1.4時)      示)
撮像感度     2段切り換えSTD(ISO800相当)/HIGH(ISO1600相当)
シャッター    電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター(シャ
         ッターバランサー付き)
シャッタースピード    S、Mモード時は1/8秒~1/2000秒、P、Aモード時は1/2~
         1/2000秒で制御可能(1/8秒以上の長時間露出時はLo表示)
露出補正     ±2EV補正可能(1/4ステップ)可能、補正中は露出補正マー
         クを表示
AEロック    AEロックボタンによるBVメモリ方式
シンクロ同調方式   X接点のみ、1/250秒以下でスピードライトに同調、また、
         SまたはMモード時は1/250秒以下のシャタースピードの設
         定が可能(1/350秒から1/2000秒の設定は不可)
         SB-26・25等でTTL-BL調光、TTL調光可能
アクセサリーシュー     ホットシュー(フラッシュ接点、モニタ接点、TTL調光用
         接点、レディライト用接点付)
         セーフティロック機構(ロックピン付スピードライト装着
         時はロック穴に自動挿入にて外れを防止)
外部表示パネル   液晶表示にて以下の内容を表示
         露出値(シャッタースピード、絞り値)・露出モード・測
         光モード・感度モード・露出補正マーク、露出補正値・撮
         影コマ数・残コマ数・カード在否/警告表示・電池容量チ
         ェック・コマンドロック・画質モード・ホワイトバランス
         モード・年月日時分)
撮像素子     2/3インチ130万画素CCD(有効画素 水平1280、垂直1000)
記録媒体     PCMCIA/JEIDA規格メモリーカード(Type I/II)
記録方式     PCカードへのデジタル圧縮記録(圧縮及び非圧縮)
画質モード    4モード、HI(非圧縮)/FINE(1/4圧縮)/NORMAL(1/8圧縮)/
         BASIC(1/16圧縮)
記録枚数     HIモード約5枚/FINEモード約21枚/NORMALモード約43枚/
         BASICモード約84枚(イメージメモリーカードEC-15使用時)
ホワイトバランス オートおよびマニュアル(オート:色温度自動追尾式/マ
         ニュアル:5段マーク選択式)
ビデオ出力    NTSC方式
再生端子     ピンジャック、1Vp-p、75Ω、不平衡、同期負
使用電源     専用バッテリ(EN-1)または外部電源(EH-1、ES-1)、電圧:
         7.2V、充電時間:約1時間、電池容量:1200mAh
電源スイッチ   S-CダイヤルをS、Cいずれかに設定した(電源ON)後、無操作
         状態で16秒、または、電源ON状態で、シャッターボタンの
         半押し後シャッターボタンから指を離してから16秒で自動
         的にOFF
電池容量チェック 電源ONのとき、電池用量の減少状態に応じて外部表示パネ
         ルに2種類の警告表示が点滅
三脚ネジ穴    1/4インチ(JIS規格)
大きさ(幅×    E2s:約164(w)×160(H)×120(D)mm
高さ×奥行き)   E2 :約164(W)×140(H)×120(D)mm
重量(バッテリ含む)  E2s:約1,850g
         E2 :約1,720g
専用アクセサリー リチャージャブルバッテリEN-1、パワーサプライセットPS
         -1、外部同調アダプタEX-10、イメージメモリーカードEC-
         15、PCカードドライブED-10(MACセット)、PCカードドライ
         ブED-10(IBM PC/AT Windowsセット)、ビデオケーブルEG-
         10(E2/E2sに付属)、ストラップ(E2/E2sに付属)

※仕様中のデータは、特に記載のある場合を除き、すべて常温(20℃)、フル充
 電バッテリ仕様時のものです。
※E2/E2sは、富士写真フイルム株式会社との共同開発製品です。
※本データ中の会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。


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当時最高のズーム比6倍50~300mmレンズ

ズームニッコールオート50~300F4.5は昭和42年2月に発売されました。
当時としては最高のズーム比6倍を誇ってました。
これは昭和30年代終わり頃に入れた大型コンピュータによる計算の成果も大きかったと聞いています。

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50300zoomnikkor2a


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1977年頃のケース一覧表

FマウントレンズがAi化された頃のカメラ・レンズ類のケース一覧表です。
この頃のクラリーノ素材の物は現在では表皮がボロボロとはがれてしまいその下の白い毛羽立った素材が出てしまたものを多く見かけます。
しかしF一桁機のケースは伝統的に本革を使用してますので相対的に高価ですが今でも普通に使える物が多いのでありがたいです。

77a


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スピードライトSB-16

ニコンF3と同時期の他ニコンカメラとでTTL調光で共用可能なクリップオンタイプのストロボはガンカプラーAS-17が出るまではこのSB-16しかありませんでした。(F3用SB-16Aが39000円、一般用SB-16Bが36000円)
とは言っても基部のコントローラー部AS-8(F3用)とAS-9(FM2など用)の交換の必要がありました。
このAS-8が16000円、AS-9が13000円と高価でしたので今ですとAS-17を使い現行のTTLストロボをF3に使いまわすのが現実的で使いやすいと思います。
なぜならこのSB-16はクリップオンタイプとしてはとても大きく、ズームヘッドも手動であまり使いやすいとは思わなかったからです。
一応私は新品が出た頃SB-16A(F3用)とSB-16B(JISシュー用)を買って便利に使ってましたが、その後もっとコンパクトで高機能なSB-26以降の物を使い出すと使用しなくなってしまいました。

Sb161a

Sb162a


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ニッコールオートレンズの音

レンズを振ると小さな音ですがカシャカシャと聞こえる物があります。
この音はエレメントが緩んで何処かに当たる音でないか心配する方もおられます。
しかしほとんどの場合は、レンズをマウントから見て3時の位置にある連動レバーのフリクションを少なくする為に用いられているボールベアリングが隙間を移動する際にでる音ですので心配はいりません。

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ニコンF3用スピードライトSB-12

このニコンF3用スピードライトSB-12はF3発表当初から用意されたアクセサリーの1つでニコンカメラとしては初めにTTL調光対応になった物です。

Sb12aa


Sb12ba


今となっては普通ですが27年前ではTTL調光時に使える絞りはf/2~f/22(ISO100)と広く、フィルターやテレコンを使っても補正の必要が無いのはこのうえなく便利なものでした。

このSB-12ですが本体とシューを結ぶ足の部分のカバーがゴム系接着剤で着けてあるのですがこれが外れて
壊れてしまった物を結構見かけました。私のSB-12も10年以上前にここが壊れてSB-17へと代替わりしました。
また、電池の蓋の部分もヒンジになってますがここも弱点のようです。


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ニコンF2モータードライブシステム用カメラバックMF-1、MF-2

昨日のF3に続き今日はニコンF2です。このモータードライブシステムの中でもとびきり大型のアクセサリーがMF-2です、カタログ画像やや左上中央の物と回りのF2を比較してみてください、その大きさが判るかと思います。
MF-2発表当初は800枚撮りとなってましたが早いうちに750枚撮りへと表現が変わりました。
私は100フィート缶の物をマガジンに詰めて実際に撮影した場合、800枚程度撮れる計算なので変えなくても良かったように思います。

F2mdsystema

充分大型の250枚撮りのMF-1付きF2が普通サイズに見えてしまいます。

MF-2ですが大きすぎて通常のSCユニットが付いているグリップ部分では到底レリーズは出来ません、その為背面に専用のスイッチが設けてあります。また、SCユニットも専用の物と付け替えて使用するようです。

因みにMF-1は背面ではなく通常のSCユニットから右側へ数センチよったマガジン収納部にある銀色の丸い物がスイッチです。
価格は発表当初はMF-1が60000円、後に70000円に改定されました。
MF-2は受注生産で440000円でした。MF-2の数は相当少ないと思われますが生産数はわかりませんでした。

案外知られていない事ですがこれらモータードライブ用長尺フィルムバックはモータードライブ本体のモータによる巻上げが出来ませんので専用にモーターを内蔵しています。(MD本体のモーターはシャッターのチャージなどに使用します)

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ニコンF3モータードライブ・250フィルムバックMF-4

ニコンF3用モータードライブアクセサリーの中でも大きな物の1つに250枚撮り長尺フィルム用バックMF-4があります。
特徴などを掲載した発売当初のMF-4販促カタログの1部を紹介します。
Mf41a

Mf42a

Mf43a

価格は100,000円でこのカタログが出た販売当初('81夏頃)はまだMF-4用のデータバックMF-17(250,000円)は用意されてませんでしたが'83頃にはそれも発売されました。

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マイクロニッコール70mmF5

今回は以前書き込みました初期のマイクロニッコール(Rニッコール)同様用途の物ですがイメージサークルは50mmのマイクロニッコールより若干ひろいものとなってます。
昭和34年マイクロフィルミング機器メーカーの要請により作られ、高解像力レンズとして注目され、一般向けに発売された物でした。1970年代の当時の価格は45000円でした。

ニコンFなどに使いたい場合、接写になってしまいますがセットビスを緩め座板を外してライカーニコンFマウントアダプタを着けるか座板に加工を施しFマウントをネジ留めし、接写リングやベローズアタッチメントを併用するとだいたい標準倍率付近での撮影は可能だとおもいます。

以前このレンズを引き伸ばしに使って居られる方から安価に譲っていただける機会がありましたが当時は暗室もなく別の用途も思い浮かばなくてチャンスを逃してしまいました。

Micronikkor70mmf5a


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フィッシュアイニッコール6mmF2.8

この画像は何でしょうか?

6mmf28cap_a





これはフィッシュアイニッコール6mmF2.8の巨大なレンズキャップです。
なんだか普通に頭に被れそうですね。
それもそのはずレンズ鏡胴の最大径は235mmです。
6mmf281a


6mmf282a







このレンズキャップはかぶせ式で本体に収めますが固定が確実ではないようでこのようにホックで留めます。
6mmf28back_a_1

このレンズを裏から見る機会ってあまり無いです。
三脚座の上から見て右側がすこし削られているのはカメラをセットした時(特にMD付き)操作の邪魔にならないようこのようになっています。


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昭和25年当時のニコンの価格

画像は昭和25年3月25日現在のニコンの価格表のコピーです。
「三・四cmF三・五(ケース付き)」とあるのは3.5cmの誤植と思われます。
I型とM型が併売されていたのか列記されているのが興味深いです。

253a


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ニコンカメラの名称

レンジファインダーのニコンカメラの名の由来というか意味ですがだいたい以下のようになっているようです。

ニコンI型:日本光学工業で最初に製作した35ミリ判精密小型カメラですが、当初は単に「ニコンカメラ」でI型の名称はついていませんでした。その後発売されたカメラとの区別のためI型と称するようになりました。

ニコンM型:ニコン版とライカ版の中間(Middle)、MはアルファベットでL(ライカ)とN(ニコン)の間等諸説あるようですが、改造とか修正との意味である「Modified」のMが最も有力なようです。しかし、本当のところははっきりしません。

ニコンS型:シンクロ機構を内蔵した「Synchro」のSから由来が来ています。

ニコンS2型:S型を改良した次とのことでS2型になりました。久野幹雄氏の著書「レンジファインダーニコン」にはS2E型(モータードライブカメラ)との記述がありますが、ニコン社内的には「S2型用モーターワインダー(カメラ)」と呼んでいたようです。写真工業での紹介記事にもそのような表現がされています。(SP以降はモータードライブとなりました)

ニコンSP型:I型からS2型までのファインダー機能を向上させ、S型カメラの最高級機種で「Professional」の頭文字「P」を合わせて名称が決まったと聞いてます。

ニコンS3型:SP型の普及型として発売され、S2型後継機とのことからS3型になったようです。S3系はロゴの書体がSP以降の一軸不回転シャッターを持つ兄弟カメラの中ではcenturyと異なっています。

ニコンS4型:キヤノンPなどとの価格面での差を埋める為S3型を更に簡素化し、ニコンカメラ奉仕版としてでました、S3の次とのことからS4型になりました。

S3M型:モータードライブ撮影での高速化を図るため、S3型の基本性能を残し画面サイズを半分にしたハーフサイズカメラで登場し、「Motor」のMから由来が来ています。

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FマウントレンズをライカM型で使う

ニコンFマウントのニッコールレンズなどをライカM型などのマウントを持つレンジファインダーカメラに使うためのマウントアダプターです。
他にLeica R, Contax/Yashica (RTS), Pentax K & M42, Olympus OM, Exakta/Topconの5種類が用意されています。
特徴はカメラ本体の距離計を利用して測距が可能なのでその読み取ったスケールをレンズへ移して割合正確なピント合わせが可能な事です。

RF Coupled SLR to M Adapters

私は所有してないので取り付けの可否は不明ですが、付けられるなら目測のニッコール2.1cmF4をM3や画角は狭くなりますがデジのM8、RD-1sなどにつけて楽しむのに良さそうですね。


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ニコンの価格と月給比較

ニコンカメラの標準レンズ付き価格と大卒初任給との比較を示した画像です。(アミューズ1998年7月8日号より)

Photo_9

昭和30年代初期ではニコンを新卒者が買おうとするのは、今なら金銭感覚的には大衆車を買うのに近い感じなのでしょうか?

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