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黄色くて有名な35mmF1.4

広角で開放F値1.4の明るさを持つ広角ニッコールオート35mmF1.4はニコンF2が発表される半年ほど前に出ました。
このレンズはほぼ同時期に出た28mmF2というこちらも大口径の広角レンズと共に初期の物はマルチコートの表示はありませんが既にマルチコートのレンズだったそうです。


でこの35mmレンズですがファインダーを覗くととても黄色い世界が広がります。(笑)
モノクロフィルムを使うならばコントラストの高い画像が得られますが、カラーリバーサルで撮っても条件を選べば、例えば白熱灯の元では温かみのある発色ですし、曇天でも青みが僅かに抑えられ色合いが自然に近いものになり屋外でもそこそこ使えます。またネガなら補正で十分実用になりますしね。

えートリウムを含んだランタン系の光学ガラスを使った物には黄変する傾向があるようです。
このレンズがそのような硝材を使っているのかは不明ですし黄変した結果なのか当時から元々こうなっているか私は知りません。(現行品当時は持ってませんでした)
ニューニッコールになって硝材の変更とそれに伴ってのレンズの曲率の変更がありました。
その後黄色い物は見られなくなりましたので変更の大きな理由の1つだろうと思っています。

画像はニッコールオート35mmF1.4の仕様などです。

Auto35mmf141a


35mmf142a

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コメント

> 黄変した結果なのか当時から元々こうなっているか
私も現行品当時には持っていなかったのですが、
当初から黄色いという評判だったらしいです。
ただし、「ここまで黄色くはなかった」という話も
聞いたことがありますから、元々少し黄色くて、
経年変化で黄色がきつくなったのではないか?
と私は推測しています。
ところで、
デジタル一眼のオートホワイトバランスに任せたら、
カラーバランスは整うのでしょうか?

投稿: スポック | 2007年5月13日 (日) 23時50分

>元々少し黄色くて、
>経年変化で黄色がきつくなったのではないか?

私もそのような印象を持っています。

>デジタル一眼のオートホワイトバランスに任せたら、
>カラーバランスは整うのでしょうか?

私はフィルム派、しかもMF派でしてデジ一を持って無いのです。(たぶんそのうち買うとは思いますが優先順位が低いので・・・古いカメラ・レンズ購入の代金や整備代金を考えると何個も買えたような(汗)
ですのでオートホワイトバランスでうまくいくのかは分かりません。

投稿: MARU0 | 2007年5月14日 (月) 07時48分

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