ニコンスピードライトSB-E
EMと同時に発売されたコンパクトなストロボ(スピードライト)ですが、安価でコンパクトな割りに使い勝手がよいものとなっています。
このストロボは外部調光専用でマニュアル発光もできませんがEM、FG-20とAiレンズ(含むシリーズEとAI-S、Ai改造はNG)の組み合わせで使う場合フィルム感度に対応した2段階分の絞り値内なら中間位置でも調光が可能なのです。
これはレンズマウント内にある追加されたピンからの絞り情報とフィルム感度情報がストロボ側へ伝達される為可能になりました。
現在はTTL調光が広く普及していますので使える絞りの範囲も広く中間値でも当たり前に使えますが、これが出た当時は外部調光で中間絞りが使えることは結構画期的なことと個人的には思っておりました。
その後出た上位機のSB-19は更に使える絞りの範囲が5段分に広げられGNも20となりました。
他に使い勝手のよいところはシャッター位置がAUTO位置でもストロボ電源オンで自動的に1/90にセットされ、絞り値などが調光範囲外に外れるとレディランプが点滅して知らせてくれる事です。(今では普通の機能ですが・・・)
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コメント
> これはレンズマウント内にある追加されたピンからの絞り情報とフィルム感度情報がストロボ側へ伝達される為可能になりました。
また揚げ足を取るようで恐縮なのですが、ちょっと説明不足だと思いましたので、僭越ながら補足させていただきます。「レンズマウント内にある追加されたピン」から得られる情報は、そのレンズの開放F値(口径比)です。(大雑把な焦点距離も伝達されます。)Ai方式では絞り環の設定値(回転角)が開放からの相対値として伝えられますが、外部測光では絞りの絶対値が必要になります。それでマウント内部(下部)のレバーとピンで伝達した開放F値に基づいて、絞り環から伝えられた相対値から絶対値を算出するということをやっています。別の言い方をすればガチャガチャと逆のことやっていることになります。Ai方式に変更した途端に、また絶対値が必要になるとは、何とも皮肉な話ですが、開放F値を伝達してまで、きちんとそれに対応しているあたりが、流石はニコンだと思います。
投稿: スポック | 2007年4月30日 (月) 12時08分
スポックさん補足ありがとうございます。
実はAiマウントの事は後日書き込もうと思い説明は端折ってとりあえずAi改では付いてないピンを利用している事だけ伝えたかったのです。Ai方式では回転角も通常のレンズの場合はボディ中心から開放絞りで27.5度だけ右に寄った位置にくるようになってますが、F1.4や1.2のレンズは30度と変えて画面周辺のビグネッティングの影響も考慮してますよね。
Ai方式は実はかなり前から準備されていたと聞いてますが旧来の資産を生かしながら良く考えられていると思います。
投稿: MARU0 | 2007年4月30日 (月) 20時21分
やはり釈迦に説法でしたね。大変失礼しました。回転角が変更された理由を、私は知りませんでした。後日のご解説を楽しみにさせていただこうと思います。
投稿: スポック | 2007年5月 2日 (水) 00時46分
スポックさんよりわかり易く解説してくださいましたのであまり追加で書く事もないかとなとも思いますが資料を集めてまとめてみようと思います。
また、ニコンFマウントですが(資料を見ても)私がかろうじてわかるのはせいぜいAiマウントまででしてAF以降は接点のピンアサインも含めて私にとってはブラックボックスに近いものがありこの辺の解説をしてくださる方が居られますと嬉しいです。
投稿: MARU0 | 2007年5月 2日 (水) 06時28分