ニコンFパーツ一覧画像
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ニコンはカメラやレンズなどシステムの変更がありますと割合早くに修正した版のカタログや取り説などを出すメーカーです。
今回はその例としてニコンF2フォトミックの取扱説明書の一部を比較してみました。
画像は各部の名称の1ページを初期、前期、中期、後期で一覧にしたものです。
初期~前期は試作品が使われていた為一部パーツが異なっていました。
前期~中期は擬革やネジ類の変更、レンズのマルチコート化が進みました。
中期~後期は耐磨耗化対策が施されたりレンズがニューニッコールへと変わるなどシステムの変更がありました。
左上が初期、右上が前期、左下が中期、右下が後期です。
また、F2フォトミックの場合は初期の物とそれ以降の物とは構成や配色などが違っています。
上が初期で下がそれ以降のものでだいたい構成はかわっていません。
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ニコンではスピードライトにおいて最初にTTL調光を可能にしたカメラは1980年発売のニコンF3です。
F3のアクセサリーシューはニコンFやF2と同じように巻き戻しクランクのある部分に独自規格で設けてあります。
専用のスピードライトもこの独自規格に合わせて作ってありますので結果的にこの後にでた他のカメラのTTL調光ストロボ(スピードライト)とは互換性が保てなくなってしまいました。
具体的には専用スピードライトはその構造を利用してカメラ本体にセットしたフィルム感度を直接読み取る構造と(スピードライトの基部をロックする形で回転させるとフィルム感度も同時に設定される)なっています。
F3の後には、FGを初めとしてFE2やFAにもTTL調光機能が盛り込まれました、この時のアクセサリーシューはペンタプリズム部に設ける一般的な形状となってます。その為、対応するスピードライトはF3用のものとは異なるものとなってしまいました。
また、これらのカメラの場合には、対応するスピードライトがフィルム感度を機械的に読み取る構造にできず、全く別のTTL調光方式になりました。
F3の後継であるF4やF5、F6もアクセサリーシューは一般的な形状のものを採用したために、F3のみが異なる方式で残る結果となってしまった訳です。
F3の後に出たTTL対応スピードライトを使えるようにするには1999年9月23日発売のガンカプラーAS-17の出現まで待たないといけなかったのですが、おそらくニコンF3用アクセサリーの中でこれが最も遅くに出たものの1つだと思います。
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1978年の植村直己による北極点単独行とグリーンランド縦断に使われたF2のウエムラスペシャルは3台有り、そのうちの1台はマッキンリーにも持参、もう1台は故郷である兵庫県日高町の「植村直己冒険館」に、そして3台目は(株)ニコンに保管してあるそうです。
皆さんご存知のようにカバー類はチタンが使われていますがマイナス40度以上の耐寒性能を維持するのには真鍮素材より有利だった事も採用された理由の1つだったそうです。
F2ウエムラスペシャルの外観で特徴的な巻き戻しクランクの赤いラインですが、フィルムの巻き上げが確実に行われている事を確認しやすくしたためだそうです。また、他に枚数計の数字は30以上をやはり赤くして、終端でのフィルム切れやパーフォレーション切れがないように、赤が出たら巻き戻す目印にしていたそうです。
その時使用されていたレンズですが28mm~45mmF4のズームで、こちらも通常のレンズのヘリコイドグリスを、低温域で使用する耐寒用グリスと交換した特別仕様の物でした。
マッキンリー冬季単独登頂時には使用されることのなかったF3チタンのプロトタイプ(ウエムラスペシャル)は2台が現存し、現在ニコングループ会社(水戸ニコン)で保管されているとの事。このカメラは後日女優の和泉雅子さんが北極に持って行き、オーロラの撮影に使用されたそうです。
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ニコンレンズシリーズEはニッコールと遜色の無い写りですが造りやレンズコートを単層膜とするなど一部コストダウンを図りニッコールとは区別して出された一連のレンズです。
このレンズのコーティングの様子はおよそ以下の通りの構成となっています。
E28/2.8 多層膜コート+単層膜コート
E35/2.5 多層膜コート+単層膜コート
E50/1.8 全て単層膜コート
E100/2.8 全て単層膜コート
E135/2.8 全て単層膜コート
E36-72/3.5 多層膜コート+単層膜コート
E75-150/3.5 多層膜コート+単層膜コート
E70-210/4 多層膜コート+単層膜コート
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ニコンカメラ(RF)用レンズの中でもひと際コンパクトなレンズがこの2.5cm超広角(当時)レンズです。
このレンズはカメラ本体のフォーカシングホィールのみでしか焦点調節が出来ないほど鏡胴の薄いデザインがなされています。
写りはヌケも良く、シャープで好きなレンズの1つですが私のはレンズに気泡が入っているので余裕が出来たらもう1つ良いのが欲しいと思っています。(写り自体は無問題ですが・・・)
また、ニコン用の方はバヨネット式のフィルターホルダー兼フード?の取り付け爪がカメラに取り付けた状態では上下に各1つづつ有りますが、それに付属のバヨネット式キャップを着けるとキャップの光学マークが横に寝た?状態なってしまうんですね。
これは前期型も後期型も同じで改善されてませんので何か理由があるのかも知れませんが誰に聞いても明確な回答は得られませんでした。
ニコンSPの広角側のファインダーと2.5cm付属のファインダーを見比べると判ると思いますが、それほど視野に違いは無いので(と言っても周囲を見渡す感じですが)私はSPを使いファインダーは本体の広角側を使ってフレーミングしてます。コンパクトなボディ(当社比、笑)と薄型レンズのスマートさを活かしたいのであえてこうしてます。
付属ファインダーですがニコン用とライカ用では外観はほとんど同じですが実はニコン用はライカのアクセサリーシューには入らないので気をつけましょう。(逆は可能です)
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露出計内蔵のニコマートですがFTの頃はオートレンズのほとんどが最小絞り値が22まででしたので測光の為の連動範囲も同22まででした。(例外マイクロなど一部レンズ)
中央重点測光のFTnになった当初も同様の範囲までしか対応はしておりませんでした。
しかし1968・9年頃から最小値を32まである望遠や最小値を32に変えて出た物がではじめてきた為それに対応出来るよう改良されました。改良の始まった時期ですが1969年の終わり頃か1970年頃からだったようです。
ですので初期のニコマートFTnなどでは最小絞りが32より大きな数字のレンズを着けてみても22より絞り込めない物もあります。当時、顧客の依頼によりこれを解消するように改造も引き受けていたようです。
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かつてニコンカメラを購入すると中に愛用者(登録)カードなるはがきが入っていました。
それを送るとニコンから書籍が返送されるようになりました。
最初はニッコールレンズ読本1966年版でした。
その後もいろいろな本が版を変え内容を変えながら送られてましたが私はフィルム派でデジカメに馴染めないので最近は新品のニコンカメラを購入してないためいささか古い時期までのもので恐縮ですが、それらニコンから送られてきた書籍を列記します。
*ニッコールレンズ読本
1966年 7月発行
*ニッコールレンズ読本 1967年→68年版
1967年10月発行
*ニッコールレンズ読本 第3集
1970年11月 1日発行
*ニコンの世界
1975年 2月 1日発行
*ニコンの世界 (正方形に近いサイズの物)
1976年10月30日発行
*新・ニコンの世界 「ニコンワールド」
1979年 9月 1日発行
*ニコン・EMイメージ (ニコンEM購入の場合選択可能でした)
1980年 8月 1日発行
*ニコンナイスショット 「写真が上手になると世界が美しく見える」
1982年12月 1日発行
*ニコンナイスショット 「心のシャッターをリリースすると世界の全てが美しい」
1987年 4月 1日発行
*ニコンナイスショット 「エボリューション」
1992年 4月 1日発行
*ニコンナイスショット 「ディスカバリー」
1996年10月15日発行
その他、ニコンナイスショットを既に持っているなどで、「新たなカメラを購入したときに重複を避ける」、「カタログ的な物より写真集が欲しい」などの希望により別に写真集も選択できるようになりました。
*ニコンフォトコンテストインターナショナル「1994日本語版」
1995年12月発行
*ニコンビュー「写真集」
1996年9月30日発行
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ニコンFやF2に着けられるフォーカシングスクリーンで中央12mmの円形部分がマイクロプリズム、その周囲がマット面になっているF型というタイプの物がありました。*以前「ニコンF2 フォーカシングスクリーン」の時に少し紹介しました。
これは調べてみたらどうやら1963年頃、1964年に開催された東京オリンピックで超望遠の暗めのレンズを多用するため使いやすさを求め新たに「F型マイクロ式」、「G型透過式4種」、「H型全面マイクロ式4種」が開発され加わったようです。
その後F型スクリーンは中央部のぎらつきが大きく見づらいとのことから、「J型マイクロ式」に変わりました。
マイクロプリズム部の外径がF型12mmに対し、J型は4mmに変更されています。
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ニコンFの黒塗り、それも割合早い時期のモデルには黒い塗料の下からクロームの下地が見えている個体があります。(通常品は真鍮の下地が見えます)
これは当初黒モデルの受注が黒い外板部品の数を大きく上回ってしまった為出荷が遅れ、急遽在庫のあるクロームの外板を流用しプライマーなどの下地処理を施して黒塗装した物を使用したからだそうです。
多くは右肩部品やペンタカバーが流用されたようですが他の部位でも在るそうです。
詳しい時期などは判りませんでしたが6408***台でもそのような機体が見られますので発売1年ほどの間は流用品も使われていたのではないかと想像できます。
また、これとは別件で中期以降でも補修用部品としてクロームから黒へ塗装しなおした流用品が使われた事があるそうです、当時クロームモデルから整備の時など黒モデルへ換装したりその逆をしたりを依頼できましたが、それらに使われたらしいとの事です。
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ちょっと古いニコンカメラやレンズなどに<E・P>のマークが刻印されている機体を見かけた方もいると思います。
このマークですが「Exchange Post」の略で進駐軍の陸軍売店や海軍(オリエント商事扱い)で販売されているカメラ、レンズなどに税金面での識別の為に付けられたマークということらしいです。
画像は10数年前ニコンに問い合わせた時に送っていただいたコピーです。
これによると刻印の実施時期は昭和35年7月15日よりとありますがS2にも見かけたような記憶がありますが勘違いだったのかな?
それとあまり見ないですが他にT(Tourist)マークもカメラなどに刻印されている物がたしかにありますね、また、双眼鏡のLJマークもたまに見かけます。「軽機械の輸出の振興に関する法律」なんてこの文章みて初めて知りました。
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ニコンF用の広角レンズでは最も早く発売されたレンズの1つに3.5cmF2.8があります。
これは昭和34年8月に発売開始ですのでニコンF発売当初から予定されていた物でそれほど間がなく出されました。
写りは当時のニッコールらしく解像感が高くエッジが立つような描写のレンズでした。
しかし、このレンズも63年には光学系も見直され鏡胴も若干コンパクトになった新タイプ(ミリ表示)へと変更されました。
こちらの写りもシャープなんですがなんというかセンチ表示の5群7枚構成の物と比べると画に奥行きがなくなったようなやや物足りない感があります。
コンパクト化や光学系の変更、それに伴う硝材の変更、製造工程の簡略化などによるコストダウンが変更になった大きな理由ではないかと思います。
光学系の違いにより、接写などでレンズを逆向きに着けた場合に撮影倍率などが違ってきてしまう為、当時の説明にはこれら2種類のレンズが併記されていた時期がありました。
因みに発売当初の価格は3.5cmが29000円、35mmが22500円でした。(これらもそれぞれ途中で価格改定され下がっています。)
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ニコンF用のカメラケースですが結構早い時期から識別の型番?がふられていました。
このほかにもアイレベル付きボディにニコンメーターを着けたまま収納できるハードケースがありました。
これも細かくみると2種類ほどあったようです、また、色も茶と黒がそれぞれ出ていました。
ケースモデル カメラ 装着レンズ(代表例)
CTS ハード NikonF *21/4,*28/3.5, *35/2, *50/1.4,
*55/1.2,55/3.5Micro,105/2.5
CTZ ハード NikonF *21/4,*28/3.5, *50/1.4,*55/1.2,
Zoom43-86/3.5,*105/2.5,135/3.5
CTT ハード NikonF or 24/2.8,*50/1.4,*55/1.2,55/3.5
NikonFフォトミックシリーズ Micro,105/2.5
CTTZ ハード NikonF or 20/3.5,24/2.8,*50/1.4,*55/1.2,
NikonFフォトミックシリーズ Zoom43-86/3.5,*105/2.5,135/3.5
SCT セミソフト NikonF or 20/3.5,24/2.8,*50/1.4,*55/1.2,
NikonFフォトミックシリーズ 55/3.5Micro,105/2.5
ACT セミソフト NikonF With 24/2.8,*50/1.4,*55/1.2,55/3.5
アクションファインダー Micro,105/2.5
BCT Blimp NikonF 前蓋側が無くFマウント全てが装着
セミソフト 全シリーズ でき消音効果を目的とした
*:レンズフードを逆付けにして収納できる。
望遠レンズ用のセミソフトケースで前蓋のみ(SCTに付け替え)と言うも
のもありましたが、モデル名はなし。
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ニコンメーターのニコンF用I型とIII型、SP、S3、S4、S3M型用にはブースターを着けられるシューが同形状をしています。
S型用とF用とは完全な互換性があるかは未確認ですが一応説明にはF型用ではブースター使用で3.2倍、S型用では4倍と有りますので1/3段程度の違いですのでネガフィルムでの使用なら相互使用可能と考えても良いかと思います。
尤も現在正確に測光できるニコンメーターがどれだけ在るか判りませんしそれを頼りに露出を決められている方もそれほど多くはないと思いますが、アクセサリーとして持っていたい物の1つではありますね。
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ニコンF一桁機で初めにボディ内にAE機構を組み込んだのは1980年発売のF3でしたが、その中でのマニュアル秒時の制御などにはクォーツが使われてました。しかし、クォーツは発振の立ち上がりが遅く、常時で電圧を印加する必要がある。(F3に実際に流れている電流は微量)マイコン制御する上でクォーツの32KHzのクロック速度では処理に時間がかかりすぎる。(F3はマイコンでなくデジタル/アナログの回路で必要な処理を行っている)などの理由からF4以降では小型で立ち上がりがよく発振周波数の高い振動子を用いるようになったそうです。
その事もあり「クォーツ制御」などの文言はAF機では見かけることは無いのだと思います。
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ご存知の方も多い筈ですが、ニコンFマウントの「New」以前の所謂ニッコールオート時代以前、ニコンマウントやLマウントの物も含めてかつてはレンズの構成枚数をラテン語/ギリシャ語の数の頭文字のアルファベットで表していました。
T Q P H S O N D UD BD TD QD PD ・・・
3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
といった具合です。
この表記は基本的にはラテン語なんですが、ただ4と5、6と7の頭文字が同じ表記のなので、5と6だけはギリシァ語のPとHを使っています。
ラテン語 ギリシァ語 数
Tres treis 3
Quattuor tettares 4
Quinqui penta 5 ☆
Sex hex 6 ☆
Septem hepta 7
Octo octo 8
Novun hennea 9
因みにオートレンズ時代でもズームニッコールやテレフォトズームなどのズームは構成枚数が多かったからか最初からこの表記はされてませんでした。
この表記がされている最大枚数はおそらく下の画像の13mmプロトタイプ(12群16枚構成)ではないでしょうか。
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