双子のようなSB-8とSB-10の違い
ニコンのスピードライト(ストロボ)で、外観やスペックが非常に似ている物が結構あります。
例えば以前取り上げたSB-7とSB-8はヘッドの部分は同じで脚部がJIS対応シュー用かF/F2対応用かの違い、他にSB-7はレディライトの接点が設けられている程度の違いでした。
今回のSB-8とSB-10はヘッドの大きさや脚部のデザインなど見た目はほとんど同じですし、ガイドナンバーも25で変わりはありません。
発売時期からSB-8はAi化された時に出たニコンEL2やFT-3(SB-7ではF2フォトミックAなど)に使うのを想定して開発されたように思いますがFMやFEが出てそれに対応するようSB-10が出たのだと思います。
さて、本題、SB-8とSB-10の違いですがSB-10はFE以降のAE機でシャッターポジションがオートやFEの場合Xポジションより速いシャッター速度だった場合スピードライトのスイッチを入れると自動でXポジションへ切り替えてくれますがSB-8はそれが出来ません。
(しかし、SB-8のシュー部分を見ますと、SB-10同様にシャッター速度自動切り替え用の電極を出すための端子の穴があけられてますので、相当以前からニコン内部では規格化や準備は出来ていたように思います。)
SB-8にはレディライト用接点がありませんでしたがSB-10には設けられています。
逆にSB-10で省略されたものはACユニット用の端子ぐらいです。
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コメント
FMまではおそらく専用の接点がなかったこともあって、しばらくSB-8のままでも良かったのでしょうね。しかし、FEが出たことによりストロボのオートメーション化がある程度必要になって、あらかじめ準備したストロボ内部のスペースにFE用の回路を追加してSB-10になったということでしょうか。SB-8はオークションではなかなか見かけず、最近中古で一つ見つけたぐらいですね。一般の人からすればMD-11同様SB-10の方が便利だと思って余り使われない部類に入るでしょうが、僕にとってはFMがAi対応カメラのメインを担っていたという証に思えて、とても興味深い存在のスピードライトです。
投稿: igay | 2010年2月19日 (金) 21時05分
こんにちは、いつも拝見させていただいております。SB-2、8、10、について質問があるのですが、ご存じのとおり露出計算ダイヤルが付いていますが、これが何回転も空回りするのは正常でしょうか。初めはクリックがあるものと思っていたのですが、中古の物を手に取るとどれも空回りします。少し気になるので質問いたしました。あと、これはもし良かったらなのですが、SB-7,8が載っているカタログの画像を載せていただけないでしょうか。
投稿: igay | 2010年3月 2日 (火) 18時24分
igayさん、
露出計算尺の円盤は空回りするのが正常です。
フィルム感度を合わせ、距離目盛を読み取りそれに対応する絞り値を求める、あるいは使用したい絞り値から調光範囲の目安を求めたりといった用途に使うのが一般的だと思います。
カタログは今晩アップ致しますので暫くお待ちください。
投稿: MARU0 | 2010年3月 2日 (火) 19時08分
こんにちは。
ご回答していただきまして本当に感謝いたします。あの計算ダイヤルは空回りするのが正常だったのですね。実はうちにはオリンパスOM用のクイックオート310というストロボがあるのですが、そちらの計算盤はASA感度ごとに固定されるので、初めてSB-8や2などを触った際には使いすぎてクリック部品が削れてしまったのではないかと心配してしまいました。あと心配していたもう一つの理由としてまだよく外部オートストロボの仕組みや使い方が分からなかった時にあの計算盤には電気的な接点が中に組み込まれているのではと思い込んでいたこともあると思います。
投稿: igay | 2010年3月 2日 (火) 20時44分
●いつも楽しく拝見させていただいております。最近はSB-800だのSB-900だの飛び番が多い割には似たような製品が多いニコンのスピードですが、この頃は丁寧に連番(社内の設計番号の40FBなんたらのような呼称は知りませんが)を振っていましたね。
●我が家はFEが最初のニコンカメラなので、スピードライトもSB-10が最初でした。あのレディーライト・・・F3以降やDシリーズのそれとは違い、接眼部の真上にLEDが眩しいくらい輝いていたのが印象的でした。単にライト点灯で回路が閉じてシャッタースピードがXになるくらいで、室内で使用するときにコンセントから電源が取れるSB-7,8が逆に便利そう(当時はアルカリ電池も高級品でした)だなと感じました。
●ところで、SB-7,8,10,12,15,27はニコン独特の本体と脚部が90度のクリック付きで回転出来ます。バウンス反射板のあるSB-27は意味があると思うのですが、SB-10は単に持ち運びに便利というだけでしょうか?本体のアクセサリーシューの位置の関係で、計算盤をひっくり返した方が安定が良かったり(特にF2にガンカプラーを付けてSB-27装着したとき)しますが、これは光軸と発光部を少しでもずらしたいという良心的設計からでしょうか? 昔のスピードライトが却って赤目現象が発生しにくいような気がしますが、単に「フィルム交換時の利便性」とか「シャッターダイヤルや駒数窓の見やすさ」とか単純な理由でしょうか・・・。
●なんて書いているとSB-7の復刻品とかレディーライト対応の「新発売AS-1N」とか出ませんでしょうか?(笑)
投稿: ふみとパパ | 2010年3月 5日 (金) 22時02分
ふみとパパさん、
脚部が90度毎に回転するのは便利ですね。用途は人それぞれで各々工夫するのが正解ではないでしょうか?
スピードライトは型番が進み数字が大きくなるほど便利にはなっているのでしょうが、TTL調光が使えない、古いカメラで使う分には外光式オートのきめ細かい絞りが使える物が便利ですね。
古いスピードライトは光量が落ちている物あるでしょうし、ふみとパパさんが書かれているように新AS-1や新SB-7のようなアクセサリーが出てもらいたいと私も思います。(とはいえ、売れない物は作れないでしょうから、無理でしょうね。)
投稿: MARU0 | 2010年3月 5日 (金) 22時57分