ニコノスII
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ニコンFE/FM系用のモータードライブMD-11('77発売)とMD-12('79発売)の違いってスペック的にはほとんど違いが見られないのですが、短期間になぜMD-12へ変わったのでしょうか?
当然使い勝手が悪い部分があったからなんですが改良点は(1)番目はMD-11の電源スイッチとカメラの露出計スイッチは連動しますが、オフタイマーがありませんでした。使わない時はMD-11の電源をオフにしておかないとカメラの露出計用電池が消耗してしまいました。そこでMD-12では一定時間(約1分)後に自動的にオフになるタイマーが付きました。
(2)番目、それに関連するのですがMD-11では電源スイッチを入れるとカメラ側露出計のスイッチも入るようになってましたが、これをMD-12ではシャッターレリーズ釦の半押しで露出計スイッチが入りさらに深く押し込むとレリーズが始まるようになりました。
(3)番目はこれまで(MD-3まで)のモードラ同様の設計思想でシングル(S)1コマ撮影の場合、モータードライブのスイッチをもどすと巻き上げが始まりました、言い換えれば押し続けている限りシャッターは切り終わって露光は済んでいても巻き上がらなかったのですが、MD-12以降はレリーズ後すぐに巻き上がって終了するようになりました。
と、まあMD-12だけを使っている方にはあまり関係ありませんがMD-11から比べると結構重要な改善が行われていたんですね。
余談ですがFM2以降の機種でMD-11やMD-12を使って連続撮影する場合カタログ上は秒あたり3.2コマですが、FMやFEではシャッター速度が遅いなどチャージ系バネなどの内部抵抗が少ないようで秒3.5コマと僅かながら早く巻き上がります。
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発売当初はニコンS系ベローズアタッチメント専用レンズとして昭和34年2月に発売されました。
マウント面はS系の外バヨネットになってます。
その後BR-1リングを介してFマウントへ変換しニコンF共用のアクセサリーとなりました。
ニコンS系へレンズ+レフボックス+ベローズアタッチメント(I型)で使うよりニコンFへレンズ+BR-1+ベローズII型で使うほうが使い勝手はよかったのでニコンS系で使われた数は少なかったと思われます。
その事も含めてレンジファインダーカメラでベローズアタッチメントを使った接写複写を行う事はあまり無かったようでS系用のベローズアタッチメント(I型)は少なく珍品になってます。
昭和43年6月にBR-1リングを使わないFマウント用の鏡胴の長いモデルへ切り替わりましたが一年半後にベローズニッコール105mmF4がでましたのでこのいわゆるロングマウントモデルは割合数が少ないレンズの1つになってしまいました。
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ニコンFやS系用のモータードライブと接続して主に遠隔操作など行う際用いるのにリレーボックスが付属品(価格は5700円)で用意されていました。Nikon銘ではなくNipponKogakuJAPANのマークが入っている初期の頃の物はS-C切り替えスイッチの形状が違ってました。
S-Cスイッチによって1コマ撮りと連続撮影が切り替えられ、また、8ターミナルへバッテリーケースを繋いだり7へ別途直流安定化電源を繋いだりして操作できます。
インターバロメーターなどを使うなど5と6のR2、R1ターミナルをショートさせた時流れる電流は0.03A程度ですので閉じる為の接点は小さな物でよいので汎用性は高いです。
タイムラグはニコンSP、S3、S3Mでは0.03~0.05秒、ニコンFでミラー作動で0.06~0.08秒、ミラーアップで0.03~0.05秒となっています。
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ニコンFが出た当初は自動絞りのレンズは数種類しか出ておりませんでした。
F専用望遠系レンズは13.5cmF3.5まででそれ以上はニコンレンジファインダー用のレフボックスを併用する18cm、25cm、35cm、50cmのレンズをN-Fリングを介して使うようになってました。
またブロニカD型・S型にも使えるようアダプタリングが用意されてました。
これらレンズは一応レフボックスでレンズを通した画像を確認するためプリセット絞りを採用してましたので開放から実絞りまでの操作はワンタッチで出来ましたが自動絞りが当たり前の世代としましてはやはりあまり使い勝っては良いとは言えません。
しかし個人的には後のニッコールオート180mmF2.8より開放でのシャープさは上だと感じております。
参考までにデータシートを載せておきます。
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ニコンカメラで一般向け?では初のモーターワインダー装置はニコンS2用で昭和32年頃発表されました。
仕様は単3電池6本を収納する小判型の電池ボックスと接続ケーブルが付属してこれらを使用しておよそ毎秒3コマ(9ボルト時)の連続撮影や1コマ撮り、また毎秒2コマ(7.5ボルト時)も可能でした。ただ、これら連続撮影は電池の消耗による電圧低下やフィルムが巻き上がっていくと次第に摩擦抵抗が大きくなっていくため現在の物のように安定した数値ではなかったようです。
裏を返せば電圧を上げるとコマ速度も上げられるということですので12ボルトでは毎秒4コマ以上の撮影も可能でその場合はシャッター速度は1/250sec以上の高速が必要でした。
さて機構の簡単な解説記事の一部(写真工業64号より)を下に紹介します。
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35mmカメラ用カタディオプトリック系ニッコールとして初のレンズがレフレックスニッコール100cmF6.3で昭和34年末発表35年1月に発売されました。
当初は他の超望遠レンズ同様ニコンFとS系ニコンカメラ共用システムとしてレンズマウントはニコンマウント(S系用)でS系にはレフボックスを、ニコンFにはN-Fリングを介して使うようになってました。
またこの頃のはセンチ表示でシリアル番号も10063*~始っていましたが後にニコンFマウント用になりミリ表示で下のデータシートのように変わりシリアル番号も63100*~と変更になりました。
(ニコン(S)マウントが約50本、Fマウントが約60本の製造と言われてます。)
初期の100cmF6.3レンズは鏡筒内に遮光筒が設けられていたのが判ります。
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昭和34年11月ニコンF用に最初に出されたズームレンズはオートニッコールテレフォトズーム8.5cm~25cmF4~4.5、重さ2030グラム、8群15枚構成の大きなレンズでした。
出た当初はズームリングと距離リングが分かれていて操作性はけっして良くなかったそうです。
その為割合早い時期に改良が施され距離リングとズーミングが一操作で出来るようになりました。
図は初期の発表資料の物です。
試作品は距離リングは銀色をしていますが販売時には距離リングも黒色になり最初期は三脚座のねじも大ねじでしたがすぐに普通の細ねじへと切り替わったようです。
左下のフィルターのような物はクローズアップレンズ(ピント調整範囲2.2m~4mまで)で、距離目盛の上に刻まれている数字はクローズアップレンズ使用時の実際の距離を表示しています。また、メートル表記ものとフィートものと分かれてました。
おそらく表示が煩雑になるのを危惧して距離表示はフィートとメートルの併用表記にはなっていなかったのではないかと思います。
こちらが直進式に改良された物の画像です。クローズアップレンズが装着されてます。
画像では判り辛いですがズームリングが自重で下がらないようするつまみの付いたネジが付いてます。
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ニコンカメラ関係でスレテオ写真が撮れる物といえばS系レンジファインダーカメラにとてもレアなステレオニッコール35mm(製造本数176本といわれています)を付けた物を思い浮かべるニコンファンも居られるでしょう。
ステレオニッコールですが、かつて雑誌に出していた広告の1ページです。
実は他に本格的なステレオ写真撮影機材を出していました。
とはいってもこれは写真測量用でとても一般的とは言えませんでしたがそれだけに精度が物を言う世界の機材ですので(汗)レンズに関してもいわゆる無収差レンズを搭載してました。
資料によると「レンズ銘はGeo-Nikkorで画角が94度と35mmカメラでは超広角レンズ20mmに相当し歪曲収差はほとんどなく(全画面で5μ以下)で高解像力を誇り正確な測定の基本となるもの」だそうです。
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メディカルニッコール200mmF5.6は1962年7月頃発表、12月に発売されました。
リング状のスピードライトとレンズが一体となり撮影倍率が一定になるよう固定鏡胴で専用のアタッチメントレンズを使用して撮影する物でした。(1/15倍から3倍まで11通りの撮影倍率が6個のアタッチメントレンズを交換することによって得られます。)
また数字や倍率データなどを画面内に写しこむ事も出来ました。
このレンズ、「メディカル」と付けられているように医療、主に歯科医が口腔内の撮影用途に使用されてました。
その後1972年10月に改良版が出て、さらに1974年8月にマルチコート化と進化して1981年12月に120mmF4の新型へバトンタッチするまで19年間基本設計が変わらなかった長寿レンズでした。
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