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マイクロニッコールオート55mmF3.5

ニコンF用のマイクロニッコール55mmレンズとしては2代目となるこのレンズから自動絞りになりました。
それまではアダプタ無しで等倍まで撮影でき、表示もセンチ表示、プリセット絞りで間隔も不等でした。
発売は1963年3月でおよそ3年半の販売期間に47000本が出荷されました。価格はMリング付きで28000円でした。
Micronikkorauto55mmf35a

このオートレンズが出た頃はまだニコンFの露出計は後付けタイプのニコンメータと外光式のフォトミックファインダーでしたので近接時の露出補正を簡易にするための工夫がなされてました。
絞りを開放より一段以上絞り込んでおく必要はありましたがレンズを繰り出していくと絞りがだんだんと開いていく「絞り自動補正機構」が組み込まれていたのです。
それゆえにTTL露出計内蔵のカメラで開放測光をつかいますと逆に撮影距離に応じて絞り込まないと適正露出が得られなくなってしまいます。
この後のタイプ「マイクロニッコールPオート55mmF3.5」の頃になりますとフォトミックファインダーもTTLタイプの「フォトミックT」となりTTL露出計での値で行うため「絞り自動補正機構」はなくなりました。
この「絞り自動補正機構」付きの有無の見分けはレンズリング表示に「P」があるなしのほか、距離リングもP付きは細かいヤスリ目タイプですのですぐに判別は可能です。

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