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ニッコール2.1cmF4

ニコンの初期の超広角レンズの1つにNIKKOR-O 2.1cm F4 があります。
これはFマウント用とニコンマウント用がほぼ同時期にでました。ニコンマウント用が昭和34年5月、Fマウント用が昭和34年11月でした。
写りは対照型の特徴よく歪が少なくぬけも良いのでお気に入りの1本になってます。
Fマウントの物は後玉がニコンFのミラーボックス干渉してしまうので一部削り取られた形をしてますが、
ニコンマウント用はその干渉する部分が無いのでレンズ自体も削られてませんのでちゃんと円形になってます。

21mmf4smaunt2














このレンズ、Fマウント用の初期の物はニコマートのミラーボックスの一部と干渉してしまうので着けられません。
そこで改良型が(レンズの番号でいうと225001番以降)出されました。
こちらはレンズ後玉のカバーが無い部分の形状が初期型では円弧というか扇型になっているところを少し削ったようになってます。
Nikon_2_1cmold

Nikon_2_1cmnew











F用の場合、別付けの専用ファインダーも初期型はニコンFのアクセサリーシューに付ける部分も樹脂製でしたが、後期型はこの部分が金属製になり形状もニコマートのアクセサリーシューにも付けられるように改良されました。

取り付けもF2までのミラーアップ可能なカメラまででして、F3も一応ミラーボックス内マウントの11時辺りに爪というか出っ張りがありますが本来別の用途のために設けられたもので公式には対応はしてない(着けられない)とのことです。また、ミラーボックス下部のフィルム面へ向けられた受光部も干渉するらしいとの事です。
尤も、このレンズが似合うのはF2までのアイレベルモデルだと思ってますので私なんぞは端から装着しようとは思った事もありませんでしたが。

さてこのレンズをつけると指標が真上に来ません、それはフォトミックファインダーを付けて使用する際にファインダーの出っ張りが邪魔をして指標が見難くなってしまう為でそれを避ける措置でそのようになっているとの事です。


21mmf4a
ニコンFマウント用ニッコール2.1cmの取扱説明書です。

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ニコンFのサイズ

ニコンF各種の寸法図の載せますので参考にしてください。

Nikonf1


Nikonfphotomic

Nikonfphotmictn

Nikonphotmicftn

Nikonfaction


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UVニッコール55mmF4

ニコンFマニュアルや海外の文献に紹介されているニコンFマウントの一見マイクロニッコールの鏡胴を使用しているような外観のレアなレンズが下のデータシートのレンズです。

Uvnikkor55mmf4

昭和40年に製造されエレクトロ関係の装置の一部として納入されたようですが市販は無かったようで一般の目にとまることは皆無に等しいレア物です。

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ニコンF2 フォーカシングスクリーン

ニコンF2に取り付け可能な純正スクリーンはF時代の物も含めA、B、C、D、E、F、G1、G2、G3、G4、H1、H2、H3、H4、J、K、L、M、P、R、S、TVがありました。


このうちFタイプはFの中期頃出ていた物で一般撮影全般に向くフレネルレンズ付き、マット面と中央12mmがマイクロプリズムになっている物です。(下図参照、昭和38年発売)
Fタイプは後にJタイプに置き換わり廃盤になりました。
Sタイプはデータボディ用でデータ写し込み範囲フレーム付きのAタイプスクリーンです。

F2screen

上の画像のFスクリーン以外はF3のフォーカシングスクリーンのデータですがこれらは全てF2にも同様のタイプが出てましたので流用しました。また、スクリーンのサイズ、コンデンサレンズのサイズなどはF3の物とも同じですのでこれらを枠を残して入れ替えることによって若干ですがファインダー像が明るくなります。
また、F4用のスクリーンでもこれは可能ですがAF範囲のフレームが入っている事や被写界深度で少し違和感がありましたので私の場合、現在はF3用Eタイプに入れ替えて使ってます。

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データバック フォトレコーザー

ニコンFやデータ専用でない普通のニコンF2には純正では日付などを写しこめるアクセサリーは在りませんでした。
しかし社外品でフォトレコーザーDH-1という物が出ていてFやF2にも取り付け可能でした。
DH-1といえばニコンではDS-1、2、12などのバッテリーDN-1を充電する装置ですがこちらは各種一眼レフに付けられる裏ブタ交換式のデータ写し込み装置でした。
光軸ペンに連動したペン(というかアーム先端)を使い書記板に書き込み、これが5分の1の大きさで画面左下に写し込まれる物でした。
データ量も最大30文字程度可能で、ペン操作中は赤ランプが点灯し書き込み中であることが確認できました。
電源は単4電池2本使用でメーカーで裏ブタに取り付け加工をしてもらうものでした。
加工費込みで当時65000円、因みにミノルタでは加工済み裏ブタの販売をしていたようでこちらはケース付き70000円でした。(XD系用、XG系用)

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ニコン リピーティングフラッシュSB-6

ニコンのフラッシュアクセサリー関係でもレア物の1つで、生産期間が1982年から1986年の足掛け4年間では出荷台数が60台ととても少ないのです。(それ以前、1970年代半ばまでのデータは有りません)
ガイドナンバー45、秒間3.8コマまで同調可能、1秒間あたり最大40回の発光で当時のストロボとしては高価だったのも売れなかった理由の1つかもしれません。(本体のみで180000円)
SB-6関係の電源アクセサリーはAC電源ユニットSA-3、DC電源ユニットSD-5(電池SN-3、充電器SH-3)がありました。
価格
SB-6本体:\180,000
ACユニット SA-3:\150,000
DCユニット SD-5:\110,000
ニッカド電池SN-3:\22,000
充電器   SH-3:\35,000
F用電源コードMC-9:\3,500
センサーユニットSU-1:\9,000
センサーリモートコードSC-9:\7,000

Sb6a

総合カタログの1ページですが1/4発光時のガイドナンバーが「32」となっていますが「22」の間違いですね。

Sb61a
Sb62a

ガンカプラーAS-3を介してF3に付けられたSB-6の大きさもさることながら、その後のSA-3の大きさは異様なものがありますね。


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ニコンFの耐久性

ニコンFは丈夫なカメラです。
それは高精度な部品製造と組み立て、耐久性など各種試験による管理の結果だと思います。
試験の基準などを下に記します。

耐久試験:モータドライブによる10万回連続動作
耐震試験:振幅1mm振動サイクル1200-3600Hz2分間を方向XYZ3方向各20分
耐熱、耐湿試験:徐熱式、温度摂氏+50度、湿度90%で4時間
耐寒試験:徐冷式、摂氏-20~-30度で3時間
落下試験:個装品の6面に対し70Gの落下衝撃

*ニコンFの通常モデルでの耐寒使用の限界温度は公称?では摂氏マイナス20度から25度程度といわれてます。潤滑油などを替えさらに耐寒性を上げるとマイナス40度程度まで使用可能とのことです。

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ニコンF2 MD-1の電子回路

ニコンF2ではモータドライブとの連携は機械的に行われてます。
その為にコマ速度を変えての連続撮影を行う際はシャッター速度の使用制限など注意点が多々あります。
そしてコマ速度の可変には単純な回路によって実現されてます。
簡単に説明しますと、コンデンサーに流れる電流を可変抵抗器で調整することでそのコンデンサーが一定の電圧に達するまでの時間が変わる事を利用してコマ速度の可変を行います。
以前書きましたコマ速度の変更は無段階でできるとしましたのはこれが理由です。

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チタンシャッター幕

ニコンF以降の横走行フォーカルプレーンシャッターの幕に使われているのは純度99.5%以上のチタンを圧延した物です。
厚みは0.025mmでこれに長円型のエンボス加工が施されてます。強度保持と幕の重なりによるスリ傷防止がその主な目的です。
さらに特殊表面処理加工でつや消しの黒色に仕上げ最終的に厚みは0.05mmになってます。

ニコンF発表時にこのチタン幕完成が遅れていた為当初は部品を共用していたSPと同じゴム引きの布幕を組み込んでいました。
極初期のニコンFは布幕が使われていた他、銘板やレバーなどが機械加工の物が使われていたためコレクターズアイテムとなってます。

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ニコン SB-1

ニコンFシステム初のスピードライトとしてSB-1は発売されました。
グリップタイプで1969年2月の発売です。
GNは36(モノクロ時、一説にはGN40)、28(カラーフィルム時)と当時はフィルムの相反則不規によるカラーバランスの崩れを想定してカラーフィルム使用時はガイドナンバーが変えられたのだと思います。

標準セットはSB-1本体、ニッカド電池SN-1、ACユニットSA-1、ワンタッチブラケットSK-2、シンクロコードSC-1の構成でした。(初めの頃のブラケットはバウンス可能なSK-1が組み込まれていました。)
オプションで外部電源積層パックSD-3、単1電池パック、SD-2、1mのシンクロコードSC-2、増灯発光用エクステンションコードSE-1、メインユニットとしてSB-1を組み合わせて使用するリングライトSR-1やマクロリングライトSM-1がありました。
グリップタイプの物は1975年の9月にSB-5へと切り替わっていきました。

またほぼ同時期にモータードライブと毎秒3コマまで連動して発光可能なリピーティングフラッシュもありました。
後にSB-6へと変わっていきますが古いタイプのリピーティングフラッシュはとても数が少なく筆者は実物を見たことはありません。

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ニコン モードラ外部電源

ニコンF-36のアクセサリーとしては比較的遅い発売の物の1つに安定した電源の供給が必要な場合に使うMA-1という外部電源があります。これは8ボルトと12ボルトのDC出力が可能でした。
また、F2用に当初MA-2というF同様の外部電源が用意されました。こちらは15ボルトの出力でした。
その後EEコントロールユニットDS-1が発売されるとこちらの3ボルト供給も合わせて可能なMA-4へと切り替わっていきました。こちらは自動撮影の電源の一元化の目的もあったようです。
ニコンF2のモータドライブの電源には安定した直流12~15ボルトで15アンペア以上を出力できる装置があれば良いので無線機などで使われる安定化電源の大きなものでも流用は可能です。
その際はMC-2などモードラへの接続コードの加工などが必要になります。
因みにMA-1からMA-4までのあいだで紹介がぬけてたMA-3ですがこちらはMB-1をモードラから離して使うときのバッテリージャケットです。

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ニコンF2 フィルム面位置表示

接写や複写などで実際の撮影距離を測る際に必要なフィルム面の位置表示は一般に○に-を足したような(Φを横向きにした感じのもの)マークが使われてます。
ニコンF2やFにはそのマークが見当たりませんがシリアル番号の上面がフィルム面の位置を表してます。
ニコンカメラでフィルム面の位置表示が付けられ始めたのはニコンS型からといわれてます。

この頃は赤点がその位置を示してました。


Sb

これはニコンS型ですが通常はシリアル番号が刻印されていてその下に赤い点があるのですがこれはその番号刻印漏れ?もしくは補修パーツと入れ替え?の物です。

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フォトミックイルミネーター

ニコンFのフォトミックFTnファインダーやニコンF2のDP-1、DP-11には暗いところではファインダー内表示が見辛いという弱点がありました。
その為ファインダー内表示用採光窓に直接灯りを当てるアクセサリーフォトミックイルミネータDL-1が出てました。
これは今では入手し辛い水銀電池(MR9)と麦球でオレンジ色に近い淡い灯りでファインダー内の表示を灯してましたが個人的には使い勝手は決して良い印象ではありませんでした。
Dl1manualjap
Dl1manual

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ニコンF2 高速モータドライブカメラ

ニコンF2の特需向けモデルの1つに高速モータードライブカメラが有ります。。
これは秒あたり3コマから10コマの連続撮影が出来る主に報道機関向けに出されたもので当時の価格はボディ172000円、MD-100が140000円、MB-100が35000円、チャージャーMH-100が35000円でした。
本体は外板にチタンを使われ、塗装もレザートーン(縮緬塗装)でぱっと見た目はノーネームのチタンモデルと良く似ています。
しかし些細に見ますと高速撮影を実現する為にハーフミラー(レンズ65%ファインダー35%)で固定式としてますのでファインダーを覗き、シャッターを切れば違いはすぐわかりますしシャッターダイヤルもバルブや1/2000が省かれている、セルフタイマーが無いなど区別は容易です。
絞り込み測光がデフォルトのこのモデルでは通常モデルとは逆にプレビューとなるボタンも絞り開放ボタンとなり、ミラーアップレバーも省略されています。
モータドライブ側、直結バッテリーケースMB-100は一見MB-1を2つ重ねたような風貌で重箱と形容されたりして特徴の1つになってます。

F2md100


Md100


Md100h
















参考資料:日報連会報F2H記事

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ニコンF ファインダースクリーン

ニコンFに使われているファインダー(フォーカシング)スクリーンは当初はフレネルレンズのピッチが粗く渦が目ざわりでした。
この頃は1ミリ当たり8本でスクリーン枠にプリント(初期は刻印)されてた文字は白色でした。

その後改良され1ミリ当たり12本になり目障りな度合いは軽減されました。
スクリーン枠に印刷された文字の色は黄色でした。

さらに改良が進み1ミリ当たり25本と倍増し渦はほとんど目立たなくなりました。
スクリーン枠の文字の色は赤色となりました。
このスクリーンはニコンF2と共用のアクセサリーとなってます。

また、初期のFに使われていたファインダースクリーンは枠の塗装の仕上がりもやや艶があるものでスクリーンに使われているビスサイズも小さく、枠上面にあるカメラ本体からの固定用の爪の逃げ?の欠き取り部分も左右両方にありましたがそれ以降は片方のみとなってます。

F_3


Fscreen66

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ニコンF、F2の部品点数

ニコンフォトミックFTnの部品数は1252点です。
ニコンF2フォトミックの部品点数は1498点です。

その内訳は下記のとおりです。

ニコンフォトミックFTn
   内容          種類    個数
ボディと外回り        57      99
バヨネット          13      23
ミラーボックス       121     154
ファインダースクリーン    4       9
巻き上げ、シャッター   327     449
ガバナー           36      41
シンクロ           22      34
セルフタイマー       60      68
裏蓋             31      46
フォトミックFTn
ファインダー        227     329
合計            998     1252
フォトミックTn
ファインダーの場合    176    264

ニコンF2フォトミック
   内容         種類     個数
ボディと外回り       58      66
ミラーボックス       74       81
巻き上げ系        149      156
シャッター系       115      130
ガバナー          35       41
シンクロ          20       26
裏蓋            46       75
セルフタイマー      70       73
ビス類          126       295
バネ、座金類       97       164
フォトミックファインダー 278      391
合計           1068     1498

どちらも意外と裏蓋の部品点数が多いですね。
特にF2は蝶番式でFより少なくなった印象があったのですが・・・・

*ニコンF2フォトミックAは1605個と発表されてます。
  Nikonf2


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ニコンF2 多重露出

ニコンF2では各所F以前の使い勝手を改善されました。
そのなかのひとつに多重露光も含まれ、手軽に且つフィルムカウンターも動かず正確に行えるようになりました。
とはいえ精密な多重露出を行うには不十分でコンマ何ミリかのフィルムの移動は認められます。
しかし、パトローネ内のフィルムのたるみをしっかり取り、巻き戻しクランクをテープなどで仮固定してその後のフィルムの移動を規制してやれば更に精度の高い多重露出が可能です。
詳しくは知りませんが、非純正でニコンF2の裏蓋を改造し独特なフォーカシングスクリーンを持つピンレジスターモデルがあります、この裏蓋はレバーでフィルムを固定できるようですので精度の高い多重露光を目的の1つにしているのかもしれませんね。詳細をお知りの方が居られましたら情報をお寄せください。

画像はスライドマジック(手動式)です。
Ssf201

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ニコンF F-36のタイムラグ

ニコンF用モータドライブF-36ではリレーボックスなどを介してリモート撮影ができましたがその時重要になるのがリモートコントロールの回路を閉じてからモータードライブが動作し撮影が始まるまでのタイムラグです。
その時間はおよそミラー作動時12ボルト電源では0.06~0.08秒、9ボルト電源では0.07~0.1秒、ミラーアップ時は12ボルト電源で0.03~0.05秒となってます。

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GNニッコール

GN(スピードライトガイドナインバー)連動機構付きのニッコール、GNニッコール45mmF2.8は絞りと距離リングの回転方向がその機構ゆえ同一になってます。
また、絞りの回転角と距離リング回転角とも同調させる為通常のヘリコイド式のレンズ繰り出しではなく、カムによる繰り出しを採用してます。
そのため近接から遠景までの間の距離リングのトルクが一定にはなり難く繰り出しも一部で「ヒョコ」って感じで大げさに言えば繰り出し量が違って急に飛び出す感じです。
焦点距離は当時のフラッシュの照射角に合わせて決められたと聞いています。
薄型パンケーキタイプでいまだに人気がありますが、その機構も独特ですし、フードもコンパクトで独特の形状ですのでそれらも人気の一因になっているのでしょう。
勿論写りもテッサータイプの特徴どおりシャープで人気の要因なのでしょうが、ごく僅かな弱点は絞りにより若干の焦点変動が生ずる事でしょうか。とはいえ私自身はシビアな撮影に用いてないのでこれは弱点にはなってませんが・・・・
このレンズ71万台から始まる初期の物は絞り羽根が9枚でしたが後に7枚に変更になりました。
しかし多用するF8付近で絞りが円形に近くなるよう設計されてますので個人的には初期型より多層膜コートのされた丸Cタイプの出来れば後のボディにも使えるAi改造された物が好ましいと思ってます。

また、このレンズを逆向きにして接写に用いると周辺部までシャープな画像が得られます、コンパクトで使い勝手も良いのでお勧めです。

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ニコンレンズシリーズE

ニコンEM発売と同時期に「ニコンレンズシリーズE」という銘のレンズがラインアップされました。
ニッコールレンズより安価に設定されたこれらのレンズは鏡胴やレンズのコートをダウングレードしていましたが、写りじたいはとても良く、コストパフォーマンスの高いものでした。
残念ながら全てのラインアップが国内で発売された訳ではなかったのですが、下記に出荷数を載せておきます。
レンズ名             出荷本数
E28/2.8         304,000本
E35/2.5         139,000本
E50/1.8         741,000本
E100/2.8        180,000本
E135/2.8         77,000本
E36-72/3.5      332,000本
E75-150/3.5     165,000本
E70-210/4       168,000本

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ニコンF ミラーボックス

ニコンFが出てすぐに旭光学からクレームがつきました。それはクイックリターンミラーの特許(実用新案)を侵害しているといった内容のものでした。詳しい経緯は知りませんがその後ニコンFのクイックリターンミラーの機構の一部が変更されました。(この辺は明るい暗箱に詳しい)
ニコンFでも古い機構のミラーボックスを持った物は初期の数千台(一説には8000~10000台)程度だったようです。
画像の右側の物が古い機構でりターン用スプリングが2本かかっています。
左は改良後の物で1本になってます。
Fmirrorbox












パーツリストの一部分ですが2本掛けになっているのが判るとおもいます。
Mirrorboxzu

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ニコンFのダイキャストボディ

ニコンFの初期の頃はダイキャストボディと前板にも番号がふられてました。
一応トッププレートのシリアル番号と近い物が組まれますので数量的に大きな食い違いはないようです。
また、前板とボディダイキャストは同じ数字が入っていますので組み合わせて調整してあるのでしょう。

古い携帯で無理に近接して撮りましたのでピントがあっていませんので見難いですが一応6405482のFです。
640f









そのボディのトップカバーを外してダイキャストの番号を見てみました。番号は5038でした。
640daikyasuto

















同じくエプロンも外して前板の番号も確認しました。おなじ5038がケガいてあります。
640maeita




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ニコンF2 スローシャッター

ニコンF2では2秒から10秒までのスローシャッターを切ることができます。

その方法を紹介します。

1:シャッターダイヤルを「B」バルブにセットします。
2:シャッターボタン同軸のT-Lリングを「T」タイムにセットします。
3:セルフタイマーを使いたい秒時のメモリ位置まで回転します。
4:シャッターボタンを押して露光開始。

と、まあ、あまり使い勝手のよいものではありません。

モードラ使用時、スローシャッターを切っている最中にモータードライブのレリーズボタンを離してしまうと巻き上げが始まってしまい故障の原因になりますので注意が必要です。
機械的にしか繋がっていなかったMD-3までの弊害?ですが電気接点によるリンクが使われるようになったMD-4以降はこのような事はなくなりました。

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ニコンF2の擬革

ニコンF2の擬革は初期はFと同様のシボの物が使われていました。
これは具体的にはおよそ720万代の初めころまでで、それ以降はF2やニコマートELに見られるシボの擬革となりました。(当方所有でのFと同様シボの物の最大番号は7211***番台です。)
時期でいいますと昭和47年の10月から12月ころでそれまでにF2は7万~8万台製造されています、F2全体からいえば1割弱ですので特に珍しいものではないのです。
ただ、その後の整備などで擬革は新しいタイプに更新されたりします、若い番号のF2でも通常タイプのシボの擬革になっている物を見かけますので現存する古いシボのF2はもっと少ないのでしょう。

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ニコンF2 DS-1

ニコンF2の自動露出化アクセサリーDS-1、2、12はご存知のようにサーボモータで絞りリングを回転させ適正値まで移動させます。
この時間はおよそ1絞りあたり0.4秒ですので特別遅い訳ではありません。(到底速いとは言えませんが・・・)
もし長時間露光をするとどうなると思います?
露光中は絞りが絞り込まれて測光値が変わり絞りを開く動作をすると思う方もおられるかもしれません。
しかし、実際はそれを防ぐ為シンクロ接点からの情報によりサーボ動作を停止するようになっておりますので、適正露出から変わってしまうことはないのです。

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ニコンF2 巻き上げ角度

ニコンF2の巻き上げレバーの作動角は140度、そのうち20度は予備角で露出計への電源スイッチにもなっています。
ニコンFより作動角が小さくなりましたがシャッターの幕速や耐久性は上がっいてますので内部機構としてはロス(摩擦など)をそうとう軽減した結果だと思います。
これは手巻上げとあまり関係ない様に感じられるかもしれませんが、モータドライブのコマ速アップなどにも寄与しています。
余談ですが、個人的には手巻上げでの最高機種はニコンF3だと思っています。
フィルムの有無にあまり影響されることない巻上げの軽さはスゴイですね

F21

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