GNニッコール
GN(スピードライトガイドナインバー)連動機構付きのニッコール、GNニッコール45mmF2.8は絞りと距離リングの回転方向がその機構ゆえ同一になってます。
また、絞りの回転角と距離リング回転角とも同調させる為通常のヘリコイド式のレンズ繰り出しではなく、カムによる繰り出しを採用してます。
そのため近接から遠景までの間の距離リングのトルクが一定にはなり難く繰り出しも一部で「ヒョコ」って感じで大げさに言えば繰り出し量が違って急に飛び出す感じです。
焦点距離は当時のフラッシュの照射角に合わせて決められたと聞いています。
薄型パンケーキタイプでいまだに人気がありますが、その機構も独特ですし、フードもコンパクトで独特の形状ですのでそれらも人気の一因になっているのでしょう。
勿論写りもテッサータイプの特徴どおりシャープで人気の要因なのでしょうが、ごく僅かな弱点は絞りにより若干の焦点変動が生ずる事でしょうか。とはいえ私自身はシビアな撮影に用いてないのでこれは弱点にはなってませんが・・・・
このレンズ71万台から始まる初期の物は絞り羽根が9枚でしたが後に7枚に変更になりました。
しかし多用するF8付近で絞りが円形に近くなるよう設計されてますので個人的には初期型より多層膜コートのされた丸Cタイプの出来れば後のボディにも使えるAi改造された物が好ましいと思ってます。
また、このレンズを逆向きにして接写に用いると周辺部までシャープな画像が得られます、コンパクトで使い勝手も良いのでお勧めです。
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