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ニコンF2チタン

報道特需向けニコンF2チタン初期の物は裏蓋が鉄製でした。これは強度アップが目的でした。
通常モデルの裏蓋はアルミ合金、チタンモデルのネーム入りなどその後のチタンモデルは裏蓋もチタン製です。
後にチタン材の加工技術の向上で複雑な曲げ加工もできるようになったからですが、ウエムラスペシャルやその後の報道向けに出した初期のころはまだそれが間に合わなかったようです。
さて、鉄製の裏ブタのF2チタンですが最初期は773万台と774万台で約100台、920万台で約300台の計約400台ほど作られています。


ネーム入りモデルでチタン外板が使われているのはペンタカバー、裏蓋、底板、エプロン部、トップの左右各カバーです。これらのうち裏蓋以外は黒のレザートーン塗装(ちりめん塗装)が施されていました。

当時、私の注文時に色の指定は無かったのでこちらは疑問符が残るモデルではありますがネーム入りでチタンカラー(素地?)モデルも僅かに出回っているようです。
聞いた話で恐縮ですが、色合いはF3のシャンパン色のチタンカラーよりは黄色味が弱くどちらかというと鉛色に近い素地に似た感じのチタンカラーです。番号は若くないので、もしかしたら後塗りか素地を出して軽くサンドブラストのような仕上げを後に施した物かもしれません。

ほかに通常モデルのF2に黒のレザートーンを施して社内で希望者にごく少量頒布したと聞いてます。
一見するとノーネームのF2チタンのように見えますが外板は真鍮ですのでペイントの落ちた部分や重量、底板のOCキー廻りにチタン製は3つビスが追加されていますが、真鍮製はそれがありません、あとは番号から判断するしかないと思います。
これの市場に流れたのを1台77*番台で確認してます。時期的にはネーム入りモデルが出る以前のことだったようです。

一般販売されたネーム入りのF2チタンですが、当初(1979年初夏頃)は2000台限定で受注していました。
しかし注文が多数におよび増産されたようです。増産、追加注文のアナウンスが一般向けに行われた形跡は無く、一部の有力な販売店などのみへの追加だったのかもしれません。
*チタンモデルはネーム入り、なしとも製造数はおよそ5000台ずつとそれほど希少ではないのですが人気は高く、価格は高値安定しています。

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NikonF2」カテゴリの記事

コメント

MARUさん、こんばんは。
かなり以前ですが、F2チタン・ノーネームの裏蓋についてご説明があり、約400台の初期ボディが鋼鉄製の裏蓋であったとのことです。しかし中古市場で見かける初期個体は殆どがチタン製であり、鋼鉄製はまず見いだせません。業務用に供給されたたことから、オーバーホール時に密かにチタン製へ交換されたのでしょうか?

投稿: kohchan | 2010年11月25日 (木) 01時24分

私は持っておりませんが、過去に3台ほど920万台の若い番号のノーネームチタンボディで鉄の裏蓋の物を見ていますので、400台程度の鉄製裏蓋のモデルは存在していたと考えています。

チタンの外板パーツが残っていた時期なら、サービスへ交換の要望を出せば交換は可能だったとは思いますが、変形などの必要性がある場合を除き、通常は部品代が発生するような交換を勝手にはしない筈です。ですから密かに無料で交換といった事は考え難いと思っています。
鉄製裏蓋になんらかの欠陥があり、交換対象となっていたのなら、無料交換も有りえたでしょうが、そのような話も聞いた事がありません。
他に私の知らない情報が多数あろうかと思いますので、ご存じの方、情報をお待ちしています。

投稿: MARU0 | 2010年11月25日 (木) 05時46分

F2チタンの最初期モデル(製造番号:773****及び774****)で、植村スペシャル(7733398~7733400)以外に私が知っているものに773340*というのがありましたが、これは美品で縮緬塗装が剥げていないので下地の材質は不明ですが、裏蓋は鉄製だったと思います。
この番号帯のF2チタンには、理由が定かでないのですが、カバー地金の材質がバラバラのものも見受けられます。
773344*(ASファインダー付)の例では、製造番号が刻印された巻き戻し側のカバーは真鍮製だが巻き上げ側カバーや底カバーはチタン製で、裏蓋は鉄製。
773342*の例では、アイレベルファインダーカバーと底カバーのみチタン製で、他は真鍮製、裏蓋は鉄製というものでした。

一般的なF2チタンの製造番号には、報道向けモデルのノーネームのF2 920XXXXと一般市販向けモデルのTitanネーム入りのF2T 79XXXXXの両方がありますが、ノーネームモデルの初期型では鉄製裏蓋という報告例も10件近くありました。
ただし、F2チタン・ノーネームで最初は鉄製裏蓋が付いていたものでも、その後にチタン製裏蓋に付け替えられている可能性もあるので、元々1割程度の比率しかない鉄製裏蓋装着のF2チタン・ノーネームが鉄製裏蓋付で中古市場に出てくる確率は数パーセントしかないのかもしれません。
一般市販タイプのF2チタン・ネーム入りが発売される頃には、F2チタンの外装カバー全部(ペンタカバー、前カバー、左右上カバー、底カバー)と裏蓋は純チタン製になっていたわけですが、F2チタン・ノーネームでは、裏蓋がチタン製に切り替わった頃には区別するためか裏蓋のメモホルダー枠内にTitan印の丸いシールが貼ってあったようです。
一般販売はなかったようですが、チタンカバーのアイレベルファインダーDE-1チタンも元箱付で単体販売されていたようですから、
チタン製裏蓋も単体で販売されていた時期があるものと思います。
(圧板付で4,000円位だったのではないかと)
又、F2チタン・ノーネームの修理やオーバーホール時にユーザーの希望でチタン製裏蓋に有償で交換されたものもあるでしょう。

F2チタンの中古品で注意すべきは、裏蓋が付け替えられている場合があることです。
少なくともF2チタンではアルミ合金製裏蓋は、本来の組み合わせにないはずです。
鉄製の裏蓋は磁石に吸い付くので店頭でのチェックは容易と思いますが、あと裏蓋の重さで判別する方法があります。
以下は裏蓋単体のでの重量例です(1と2は実測値、3は目安)

(1)ノーマルF2用のアルミ合製裏蓋
・前期型フィルム圧板付裏蓋・・・59~60g
・後期型フィルム圧板付裏蓋・・・58~59g

(2)F2チタン(ネーム入り/ノーネーム後期型)用純チタン製裏蓋
・F2チタン用フィルム圧板付裏蓋・・・76g

(3)F2チタン・ノーネーム初期型用鋼(鉄)製裏蓋
・フィルム圧板付裏蓋・・・約100g

投稿: MARK12 | 2010年11月25日 (木) 21時04分

MARUOさん、MARK12さん、かなり詳細な解説、コメント有り難うございます。
ノーマルの裏蓋でも前後期で重量が異なっているんですね。改めて驚きです。かつてのフラッグシップ機は製造期間が長かったためか、コストと品質のために材質や部品の見直しが絶えず検討されていたのですね。チタン部材の適用はコストではなく耐寒仕様目的ですが、鉄の裏蓋にはチタン化が完成するまでの経緯が見てとれて大変興味深く思います。F2は既に過去の製品ですが、人間味に満ちていて、いつまでも惹き付けられて止みません。現代のデジタル一眼も絶え間ない改善がされているのでしょうが、家電製品並みのスピードにはロマンはないですね。

投稿: kohchan | 2010年11月25日 (木) 23時39分

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